僕に関心を


「…って、事をマーモンがこの前言っててよ」

アルコバレーノの集会日。
コロネロは以前マーモンと話していた会話をリボーンと風に話していた。

「ほぉん、彼奴等そういう関係だったのか
通りであいつがいなくなった時、ヴェルデだけ平然としてたわけだ」

「しかし、仲が良いことは良いことですよ
少し意外性はありましたが…マーモン、私とも仲良くしてくれますかねぇ」 

「お前はやめとけ、彼奴怒らせるだけだから」

「え?」

「それに彼奴等、たぶん一回り位離れてるはずだぞコラ」

「だな、ヴェルデは俺と年齢近くて」

「マーモンは私とスカル、コロネロと近いですからね」

「その年齢差で手出したら、見た目も相まって通報案件だぞコラ」

「こらこら、愛に年齢は関係ありませんよ
お互いの意思のもと成り立つのですから」

「まぁ、2人とももう大人だろうからそこまで気にしなくてもいいか」

ギィッ。

3人が談笑をしていると、扉がゆっくりと開かれて顔を向ける。
そこには、先程まで話の中心にいたヴェルデとマーモンがいた。

「おー、噂のお二人さんじゃねぇか」

「噂の…?」

茶化すような口ぶりで言うリボーンの言葉にマーモンほ反応を示しながら席へとついた。
ヴェルデは興味が無さそうにマーモンの隣へと腰掛ける。

「お前等、相当仲がいいらしいじゃねぇか」

「…コロネロか
まったく、君達もそういう話が好きなようだね」

察したマーモンがコロネロへと顔を向けながらわざとらしくため息をついた。

「別に口止めされてねぇだろ、コラ」

「だからといってそういうプライベートな事を他に言いふらすのはどうかと思うけど」

「マーモンマーモン」
 
隣に座っている風がちょんちょんッと突きながら声をかけて、"なにさ"とマーモンは顔を向けた。
すると、風はにこりと微笑む。

「マーモンとヴェルデはお付き合いしているのですか?」

「「!」」

「ッくく」

風の爆弾発言にコロネロとマーモンは驚き、リボーンへおかしそうに喉を鳴らしながら笑った。

「おいおい、流石に直球で聞きすぎだろ、コラ! 
しかもさっきオレ"付き合ってないらしい"って言ったじゃねぇか!」

「え、でも"らしい"ですよね?
確定ではないのでそこははっきりとさせたほうがいいかと」

「…まったく、くだらない」

慌てたように風に向かうコロネロとは正反対に風はけろりとしていて、"なにかおかしなことを言いましたか?"と首を傾げる。
そんな2人のやり取りを見てマーモンの口から再びため息が漏れ出た。

「僕とヴェルデは付き合ってなんて」











「交際している」









「「「「は?」」」」

今まで静観に徹していたヴェルデがマーモンの言葉に被せるように発言をし、4人は一斉にヴェルデに視線を向けた。

「お、おいヴェルデ」

「どうせ、いずれはわかることだ
それならば結論を先に出していてもよかろう」

「それはそうだけ…」

慌ててヴェルデに声を掛けるもヴェルデはチラリとマーモンを一瞥するのみ。
外野が静まり返ったのに気づいたマーモンは大人しくなった三人へと目をやる。

「「「…」」」

「…チッ」

リボーンとコロネロはにやにやとしてとり、風は変わらずにニコニコと微笑んでいる。
マーモンは小さく舌打ちをすると、椅子から立ち上がり扉へと向かった。

「おい、どこへ行く」

「残り3人が来るまで外で待ってる
ここにいたら、君達の玩具にされるのが目に見えてるからね」

ヴェルデが引き止めるもマーモンはそのまま部屋から出ていき、扉が閉められる。
すると、3人の視線が一斉にヴェルデへと向いた。

「お前、いつの間にマーモンとそういう関係になったんだよ」

「答える義理はない」

「そうだぞ、コラ 
それにマーモンの奴、お前が自分に興味がないとか言ってたんだぜ?」

「それは彼奴の勘違いに過ぎん」

「お付き合いということは、もうキスやセッ【ピーッ】はお済みですか?」

「おい、お前だけなぜそんな質問なんだ
まったく、彼奴…私だけ取り残して」

「まぁまぁ、お二人がお幸せなら私はいいと思いますよ
心から祝福いたします」

パチパチと軽く拍手をしながら風が祝福をするも、他2人はジッとヴェルデを見て複雑そうな表情をした。

「…なんだ、その顔は」

「「…いや」」










「こうやって2人を直接目にしながら交際発言されると」

「お前等の見た目が相まって思った以上に犯罪臭がすごいぞ、コラ」

「おい」

「まぁまぁ、世の中には【おじ×ショタ】というジャンルもありますし」

「さっきからお前はなにを言っているんだ、風」










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