せっかくならばお揃いに


「ベル」

ベルが任務に行く為に準備をしていると、マーモンが部屋の扉を開けてひょこっと顔を覗かせてきた。

「なんだよマーモン、お前から俺の所に来るなんて珍しいじゃん」

「うん、ちょっと頼み事」

「頼み事?」

珍しいな、こいつが頼み事なんて。

トトッと小走りでマーモンはベルの元へとやってくると、スッと袖の中から鋏を取り出してベルに差し出した。
その差し出された鋏を見て、ベルは理解が出来ずに首を傾げる。










「髪、切ってくれない?」

「…あ?」










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