真っ暗なこの中で


「君って、結構心配性だよね」

「あ"?」

スクアーロの部屋へと着き、マーモンをソファーへとく
座らせていると不意にそんな言葉を投げかけられ怪訝そうな表情を浮かべた。

「君の部屋に監禁してまで僕のお世話をするんだから
心配性以外のなにものでもないと思うけど」

「監禁って言い方やめろ
…別に、お前が自分の部屋にいれるって言うんなら俺としちゃ構わねぇ
だが、そんな状態のお前を見たベルに面白半分で玩具にされんのが落ちたぞ」

「あー…」

玩具にされる未来が容易に想像できたのか、マーモンはしばらく声を漏らした後にため息をつく。

「ありがと…僕の事監禁してくれて」

「だから言い方ぁ
…ったく、最低でも目が見えるようになるまでは安静にしてろ
ルッスーリアの言う通りなら、明日明後日くらいには回復するだろうし、都合よく任務もねぇしな」

「安静…って、目が見えないから本当になにも出来ないじゃないか
通帳眺めることも出来やしない
こんなの生殺しだ…生殺し…」

「大袈裟過ぎんだろぉ、なんか飲み物でも飲むか?」

通帳が見れないことに絶望をしたかのように暗い雰囲気を出し始める様子にスクアーロは呆れながら冷蔵庫を開けて問いかけた。

「あぁ…そしたら水をくれるかい?」

マーモンが答えると水の入ったペットボトルを手に取り動きを止める。

このままじゃ飲みづれぇな…溢されたら面倒だし。
食堂にストローとか置いてあるか?
ちょっと取りに行くかぁ。

ペットボトルを一旦その場に置き、スクアーロはストローを取りに行こうと部屋を後にした。

「…あ 」

そこで、マーモンに声をかけなかったことを思い出す。










まぁ、別に大丈夫か。数分外すだけだしなぁ。









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