温かなこの中で
「…はぁ…ジャッポーネって最高だよね
こんなに暖かい暖房器具があって…その上、横になれるなんて」
「おい、マーモン」
炬燵に横になりながら気持ちよさそうに頬を緩ませ、お菓子を食べているマーモンを見て、リボーンは呆れたような表情で近付いた。
手に持っていたお茶の入った湯飲みを炬燵の上に置くと、マーモンの隣へと腰掛ける。
「お前、俺のところに来てからだらけ過ぎだぞ
泣く子も黙る暗殺部隊様が聞いて呆れるな」
「それは仕方がないだろう?
君が年末年始は開けとけって言うから12月に入ってからというものほぼ休み無し
それに、こっちにだって任務終わってから直で来たんだから
礼を言われるのはわかるけれど、文句を言われる筋合いはないね」
リボーンが持ってきた湯飲みを手に取り、ふぅふぅと何度か自分の息をかけて冷まし一口ゆっくりと飲み込んだ。
「それはそれは、わざわざどーも」
「だけど、年末年始は他の愛人はいいのかい?
君の事だから皆平等に接するのかと思ってたんだけど」
「いいんだよ、お前以外はクリスマスの時に盛大に可愛がったしな
年末年始はお前、俺を独り占めだぞ?
よかったな、こんなイケメンを独り占めできて」
「別に、僕はヴァリアーの皆といつものように過ごしてもよかったんだけど」
イラッ。
「ほんっと、お前は可愛くねぇ」
「ムギャッ!痛い痛い!暴力反対!」
マーモンの両頬へと手を伸ばしてびよーんと伸びるところまで伸ばすと、マーモンは痛みから声を上げてリボーンの掴んでいる手首を掴み返した。
しかし、マーモンの腕力ではびくともしない。
痛みからだんだんと瞳に涙が溜まっていき、それを見たリボーンは鼻で笑いながらパッと目を離した。
「うむむむ…そんなに可愛げがないなら他の愛人呼びなよ…僕はそういうキャラじゃないからね」
自分の両頬を押さえ、むすっとしながらマーモンはリボーンにそう言い顔をそらし、再び横になってしまった。
「別にそういう意味じゃねぇよ
…まぁ、俺が無理に言ったとは言え、予定空けてくれてサンキューな」
「!」
リボーンは少し申し訳なさそうに言いながらマーモンの頭へとそっと手を伸ばし、優しく撫でる。
マーモンはピクッと身体を少し跳ねさせ反応を見せた後に、気まずそうに顔だけ向けた。
「いやまぁ…うん…僕もごめん」
「俺といるよりもヴァリアーの奴等と居たいなら無理には引き止めねぇよ
その時はその時で変わりの愛人を…ッ?」
小さく息を吐きながらリボーンはマーモンの頭から手を離し、スマホを手に取ると適当に操作をし始めた。
しかし、それを止めるかのようにマーモンは上体を起こしてスマホを握るリボーンの手を掴んだ。
「どうした?」
「…いや、その…」
マーモンは少し恥ずかしそうにブツブツと呟いた後、チラリとリボーンを見上げた。
「…今年は君と一緒にいてあげようかな…って」
「…素直じゃねぇな、お前」
→おまけ
