お疲れ曜日なその時は
ずぅぅぅぅぅん。
「…マーモンちゃん、お疲れねぇ」
アジト内の談話室。
一つのソファーを陣取ってうつ伏せになっているマーモンを見たルッスーリアはそう言いながら目の前のテーブルに焼き立てのクッキーを置いた。
…いつもならこの匂いにつられてすぐに起きるんだけど…相当疲れてのね。
「おやつ食べる?クッキー焼いてあるけど」
「…食べる」
ルッスーリアの声でやっと気付いたのかのそのそと動き出して身体を起こしたかと思ったらそのままずべーっとテーブルに突っ伏す。
その口に"はい"とルッスーリアはクッキーを1枚手にとってマーモンの口元に差し出すと口を開けてぱくりとくわえた。
「…おいひい」
「んふ、それならよかったわ
しかし、どうしてそんなにお疲れなのかしら?」
「んー…まぁ…ココア味の方が好きかな」
「…」
疲れ過ぎていて話もろくに聞いていないわ…。
ゆっくりとくわえているクッキーを食べているマーモンの様子にルッスーリアは"あらあら"と声を漏らす。
最近、マーモンちゃん任務ずっと入ってたからそれでかしら?
長期任務の後に更に長期任務の連続で、1ヶ月以上働き詰めだったものねぇ。
お休み初日だから疲れが残っているのだろうけども、この疲れ方は異常。
「それじゃ、ココア作ってあげるからちょっと待っててくれる?
そのクッキー全部食べてていいから」
「むむ…ありがと」
そう言いながらルッスーリアは談話室から出ていき、パタンと扉が閉められた。
「…あら、スクアーロ」
廊下を歩き少しすると、スクアーロが対面から歩いてきて声を掛ける。
スクアーロはルッスーリアを見ると"よぅ"と返事をして立ち止まった。
「マーモン見なかったか?
長期任務から帰ってきてるはずなんだが…」
「えぇ、今談話室にいるけれどかなりお疲れみたい
マーモンちゃんになにか用事?」
「用って程でもねぇが軽く報告聞きてぇんだ」
「…んふふ」
少しそわそわとした様子のスクアーロ。
それに気付いたルッスーリアは思わず笑みをこぼしてしまう。
その反応にスクアーロは訝しげな表情を浮かべた。
「なんだぁ、気持ち悪い笑い方しやがって」
「いいえ?それならちょうどいいわ
ココア作るから持っていってくれる?
私は用事を思い出したから」
「あ"?」
「それか、貴方が作って持っていってくれてもいいわねぇ
マーモンちゃん、きっと喜ぶわぁ」
「…チッ、仕方ねぇ」
両手を合わせにこにこと微笑みながら提案をすると、スクアーロは少し考えた後に小さく舌打ちをしスタスタと歩き出す。
「…ふふ」
「恋人を労うのも、恋人の役目よ?スクアーロ」
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