任務の一環でして
「ほらよ、外れたぞ」
ソファーに座り、マーモンが着けているブラのホックをスクアーロは外しながら声をかけた。
「あ…ありがと…」
マーモンは胸元を腕で隠し、背中を向けたままお礼を言う。
「お前が風呂一緒に入りたがらない理由がわかったわ…
まさか、んなもん着けてるとは」
「あまり見ないでくれるかい?
僕だって、好き好んで着けているわけじゃないんだから
リボーンに渡された紙袋にあったからで」
「…」
「ちょっと、さっきのバスタオルちょうだい
君にこの姿見られたままお風呂行くのは恥ずかし…」
黙り込んでしまったスクアーロへと顔を少しだけ向けながら言うと、ポフッと自分の首筋に顔があたる感触。
「…どうしたの?そんなに見るに耐えなかった?」
「…確かに見るに耐えねぇ」
「ごめんって」
そこまで引かれてるとは…。
「ほら、それなら目瞑って見ないようにしてよ
その間にお風呂場行くか…ら…」
スクアーロが腹部へと手を伸ばし、強く抱きしめるとそのままマーモンはソファーの上へとうつ伏せの状態で倒されてしまい驚きながら微かに顔を向ける。
スクアーロはマーモンの首筋に顔を埋めた状態で様子が伺えない。
「スクアーロ、重…」
ゴリッ。
「ムムッ!」
自分の腰に硬いものがあたっているのを感じ、マーモンはビクッと体を跳ねさせる。
「…ねぇ、見るに耐えないって言ったじゃないか
なんで興奮してるの」
「あ"?ただでさえお前、そんな格好してんだぁ…
朝からやばかったわ、ボケ」
荒い呼吸を繰り返しながら怒りを含んだ口調でスクアーロは言う。
スクアーロの呼吸が耳に辺り、マーモンの背筋がゾクリと震え、ソファーに顔を埋めた。
「…理不尽にきれないで」
「それに、他の男が選んだもんつけやがってよぉ」
「ッ…待って、制服、脱いでから!
汚れちゃうから!」
スカートの裾から手が入り込んで太腿を撫でられるとくすぐったさから身を捩り、スクアーロの手の上に自分の手を重ねて止めるように制す。
「別にいいだろ」
「よくない!しばらく着るんだから!
それに…」
「それに…?」
マーモンは言いづらそうに口をつぐみ、スクアーロが背後から顔を覗き込むと少し顔を上げ、恥ずかしげに視線を向けた。
「…せ」
「制服着たままだと…なんか…いけないこと、してる気分になる…というか…」
「…」
「か、仮にも僕と君は今生徒と教師、妹と兄という設定なわけで、いろいろと設定が盛り込まれ過ぎて…あの…」
「…ふはッ!」
慌てて言い訳を並べるマーモンの様子に黙って聞いていたスクアーロは吹き出した。
「な、なんで笑うんだよ!」
「いや…お前、案外えっちだもんなぁ
そういうのがお好みか?」
「えっ…?!好きとかそういうんじゃなくて!
僕はただ…ん…」
口角を上げてにやつきながらスクアーロに問われ、マーモンは顔をボンッと真っ赤にして弁明をするとスクアーロに唇を奪われてしまう。
「…マーモン」
唇を離しながらスクアーロは名前を呼ぶ。
「なら、そういう設定で今日はヤるかぁ…?」
「ッ…い…いつも通り…が…」
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