任務の一環でして
「スクアーロ、僕先にお風呂入ってもいい?」
ホテルに辿り着き、部屋に着いたマーモンはスクアーロに問いかける。
「今日体育あって汗かいたし」
「お前、運動苦手なのに出来たのか?」
「一応暗殺部隊なんだからある程度は出来るよ、失礼だな」
「冗談だぁ
…そもそも、別に一緒に入ってもいいじゃねぇか」
自分の荷物から着替えを取りだしているマーモンの背後にスクアーロは立つと、スッと優しく背後から抱きしめて首筋に顔を埋めた。
「ちょっと、動きづらい」
「しばらく一緒にいれなかったし、折角の2人きりなんだからよ」
「ムム…」
チュッと耳に口づけをしながらスクアーロはいい、マーモンはピクッと体を跳ねさせる。
確かに、スクアーロと久々の2人きり…1週間も。
これを逃したらまた忙しい日々が始まるし…。
「…スクアー…」
体を向けようとするも、マーモンは自分の服装を見て思い出したかのように動きを止めた。
…あ、だめだ…今は…。
「マーモ」
「ッ…ご、ごめんスクアーロ
ちょっと今日は…1人でもいいかな」
「あ"?」
ススーッとスクアーロの腕から逃れ、着替えを抱きしめながら距離をとっていく。
「別に君と一緒に入りたいとかではなくて、むしろ入りたい
入りたいんだけど…今はそういうタイミングじゃなくて…えっと…とりあえず、先入るね!」
「あ"!ちょ…」
バッと勢いよく浴室へと向かっていくマーモン。
スクアーロは手を伸ばした状態でポツンと1人残されてしまった。
「…やってしまった…」
浴室へとやってきたマーモンは深いため息をつきながら制服のリボンを外しだす。
僕だって、本当はスクアーロとお風呂入りたい…入りたいんだけど…。
セーターを脱ぎ、シャツへと手を伸ばしてボタンを1つずつ外していく。
流石に…。
ふと鏡に映った自分の姿を見てマーモンは再びため息をついた。
「流石に女性物の下着着けているのは見せられない…」
→