とある日の夢のこと


この会議が始まってから思っていた。

スクアーロ、ルッスーリア、レヴィ。
この3人がなんの話をしているのかと。
ベルも黙り込んではいるけれど、否定もしたりしていないからそうなのだろう。










夢?

未来?

10年後?

ミルフィオーレ?









"彼等は一体、なにを話しているの?"と。









「…お前が見てないのは仕方がねぇ」

しばらく訪れる静寂。
それを割くようにスクアーロは静かに口を開いた。

「仕方がないって、どういうこと?」

「マーモンちゃん、あのね」

「夢にその話が出てこなかったってことは、その場にお前が存在していなかったってだけだ」

「…存在していなかった?」

「ちょっと、スクアーロ!」

淡々とマーモンの話に返答をするスクアーロを制するようにルッスーリアの声量が上がる。

スクアーロはなにを言っているのだろう。

未来で僕が存在していない?

「止めんなぁ、どうせ未来で起こったことなんだから今話しても別にいいだろぉ」

「でも」

「それに、あの未来は確かに"起こった事"だったが、白蘭が未来で沢田綱吉に倒された以上、その未来が来ることはねぇ」

「ねぇ、2人共
さっきからなにを」

「マーモン」

ルッスーリアに向いていた視線がマーモンへと注がれる。










「お前、10年後の世界では死んでんだよ」

「…え?」









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