とある日の夢のこと


スクアーロからの緊急会議の内容はこうだった。

スクアーロが今日見た夢。
それは、10年後の世界の出来事を示唆する夢だった。
普段なら気にしないのだが、あまりにもリアルな内容だった為に、朝起きたルッスーリアにそれとなく確認をした所、同じような夢を見ていたそう。
レヴィにも確認をとり、キャバッローネファミリーのボスであるディーノにも確認するとやはり見ていたという。
そしてディーノがリボーンに確認を取った所、それは実際に起きていた事だそうで…。

「…だけど、本当に起きたことだったとはねぇ」

一通り話を終えたスクアーロが席につくと、ルッスーリアは未だに信じられないといった感じで口を開いた。

「確かに信じられねぇ事だが、あのリアル過ぎる夢と沢田綱吉達の実体験がなによりの証拠だ」

「だが、10年後の世界に行く、だなんてそんな夢物語があるわけない」

「う"ぉぉい、レヴィ
お前、あっちのガキと戦った時の事忘れたかぁ?
10年バズーカ、そのアイテムの性能を間近で見たのはお前だろぉ」

「ぐ…それはそうだが」

「スクアーロ、ちなみにボスには確認とったの?」

「ボスはまだ寝てんだ
確認しなくても見てるだろ
これだけ10年後の世界で関わったであろうメンバーに確認をとってるんだからな
あと、単純に起こすのがめんどくせぇ」

「その最後の一言が全てを物語っているわね」

「ねぇ」

マーモンの声かけに3人の会話が止まる。









「僕、そんな夢見てない」










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