お菓子をくれなきゃ
「マーモン、お互いに仮装をするのはいかがです?」
「仮装?」
「えぇ、仮装と言っても幻術で、ですがね
実際に衣装を買ってきて行うのも楽しそうですが手っ取り早く済ませましょう」
「えぇ、嫌だよ」
「おや?」
骸からの提案に、マーモンは心底嫌そうな表情を浮かべ、骸からは意外そうな声が漏れた。
「なぜです?」
「そういうの興味ないし
というか、若い子はそういうもの好きかもしれないけど僕みたいな大人がやったらただただ痛いだけ」
「大人もしていますから大丈夫ですよ
第一、貴方の場合は大人というよりも高校生くらいにしか見えませんから安心してください」
安心してください、ってなんだよ。
骸の失礼な発言にイラッとしながらマーモンは立ち上がる。
「ならなおさらやらない」
「クフフ、機嫌を損ねてしまいましたか?それは失礼
しかし、僕もここで引くわけにはありませんので」
「?なにを言って」
意味深な発言をする骸に違和感を覚え、マーモンが骸へと身体を向けると骸は"パチンッ"と指を鳴らした。
「クフフ、強硬手段を取らせていただきますよ」
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