貴方の心を癒すのは?

おまけ。

「ねぇ、ボス?」

「?」

ルッスーリアは食堂での準備を終えた後にザンザスを起こしに談話室へと行き、起こした後に食堂へ向かいながらザンザスへと声をかけた。

「さっき、なんでマーモンちゃんと一緒に寝ていたの?
ボスがあそこで寝るなんて…しかも、ソファー占領して横になって寝ないなんて珍しいじゃない」

「…」

「それに、スクアーロに仕事を持ってくるようにって
いったいどんな風の吹き回りかしら?ってスクアーロと話をしていたのよ」

「…別に深い意味はねぇ…ただ…」

「ただ?」

「……」


数時間前---

『…腹減った』

ザンザスは廊下を歩きながら食堂へと向かう最中、ぽつりと呟いた。

今日に限ってレヴィもルッスーリアもクソ鮫もいねぇ。いるのはベルのみ。
食堂に行けば、なにかしらはあるだろうか。

『…?』

食堂へと向かう足取りの中、ふと談話室の前を通り過ぎようとして中から気配を感じて立ち止まる。
誰かしらいたら食事の準備をさせようとしていたザンザスは談話室の扉を開けた。

『…』

『…』

マーモンか。

ソファーにマーモンが座っているのを見て静かに近付いていき、様子を窺ってみる。
マーモンは眠っているのか小さく寝息を立てており、こちらに一切気づいていないようだった。

マーモンに準備させるのもありか…いや、こいつは食事の用意できるのか?

『おい、マーモン』

『…』

『…』

起きやしない。

顔を覗き込んでみると、普段はフードで隠れている顔がチラリと見え、その表情は疲れ切っている。

『…マーモン』

『…む…』

今度は肩に触れて軽く揺すってみると微かに反応が見られ、うっすらと瞳を開けて目を擦り始めた。

『…ぼす…なに…?』

『…こんなところで寝るな』

『む…ごめん…うん…へや…』

寝ぼけているのかうとうととしながら呟いて、再度ゆっくりと瞳が閉じそうになる。

『おい』

『…すこししたらもどるから…いまは…ねかせ…て…』

そう言いながら瞳が閉じられ、そのまま小さく寝息が聞こえ始めてしまった。

『…』

眠り始めたマーモンをジッと見つめていたザンザスは、マーモンの頭へとゆっくりと手を伸ばし、フード越しに優しく頭を数回撫で、自分もマーモンの隣へと腰掛けて瞳を閉じた。


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「ボス?」

「…別に意味はねぇ…ただ…」

数時間前の出来事を思い出したザンザスはふと瞳を閉じて口を開いた。










「…なんとなくだ」











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