嫉妬と葛藤


「リボーン!マーモンに制服着せるのはいいけど脱がそうとするのはだめでしょ!!」

「あ?」

「っお…と…」

リボーンから避難させるようにツナはマーモンの腕を掴むとグイッと引っ張り、自分の方へと慌てて引き寄せた。

「脱がそうとしてねぇよ、ただお前のズボンのサイズだとずり落ちるみたいで落ちただけだ」

「…本当?」

リボーンの説明にきょとんとした表情を浮かべながらツナはマーモンへと確認をし、マーモンはこくんと頷く。

「なにか勘違いさせたようだね」

「ならいいけど…って、なんでマーモンが俺の制服着てるの?
明日着ていく制服あるんじゃ」

「僕に制服は必要ないよ、幻術で身分詐称するし」

「わ、悪いことしちゃだめだよ?!」

「暗殺部隊に向けて何言ってんだ、馬鹿ツナ」

「それに、君の制服着てたのはリボーンが着てみろって言ったからであって僕の意思ではないよ」

「そういうことだったんだ、てっきりリボーンに無理やり着せられ…」

"あはは"と軽く笑いながらマーモンのことを頭からゆっくりと視線を下げてみていたツナだったが、下半身まで目がいくとぴたりと動きを止めてカァァと顔を真っ赤にし始める。

「…綱吉?」

「ッ!!ご、ごめん!えっと…これで隠して!!」

「?!」

あわあわと慌てた様子でツナは近くにあったバスタオルをマーモンへと差し出しながら顔をそらし、マーモンは驚きながらもそのバスタオルを受け取った。

「隠してって…あ」

意図が分からずにツナと同じように自分の下半身へと目を向けると、ズボンが落ちたままでおり、察したマーモンはリボーンへと手を差し出した。

「リボーン、僕のズボン取って」

「ん」

リボーンがマーモンへとズボンを投げ渡すとツナに背中を向けてズボンを履き、履き終えたマーモンはツナへと身体を向け直す。

「まったく…これくらいで慌てふためくとかどれだけ純粋無垢なんだい?十代目様は
同じ男同士だって言うのに」

「うぅ…わ、わかってるけどなんか…いけないものを見ているような気がして…」

「いけないものって…悪かったね、見るに堪えない貧相な身体で」

「そうじゃなくて!!」

「?」

恥ずかしげに顔をそらしたままのツナの言葉に少しマーモンはムッとした表情になるも、ツナは慌てた様子で体を向けてぶんぶんと両手を振って身体全体で否定をした。

「…さ、さっき教えてもらったけど…マーモン、男の子ってわかってるんだけどさ…その、顔…今初めてみて…可愛くて混乱しちゃって…」

「…え?」

「…」

そういえば、顔…さっきシャツに着替えるのにパーカー脱いでたんだったな…。

自分の頭にフードが無いことに気づいたマーモンは、自分の頭に触れて、いつものフードの重みがないことを再確認した。

「と、とりあえず!上の方はあとで返してくれればいいから!
俺、先に上に戻ってるね!」

ツナの発言に驚いたように固まってしまうマーモンとリボーンを置いて、ツナは慌ただしくばたばたとリビングから出ていってしまった。

「…リボーン」

「…なんだ、マーモン」











「僕の周り、あんなに初々しい子いないから…ちょっと、新鮮なんだけど」

「…」










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