嫉妬と葛藤


「やぁ、お邪魔してるよリボーン」

ツナの部屋にて、ツナの隣に座り教科書を見つめながらマーモンはリボーンへと挨拶をした。
マーモンの隣では、頭を抱えて問題集と向き合っているツナの姿があり、リボーンは部屋の中へと入り2人を見下ろす。

「お邪魔してるよ、じゃねぇ
なんでお前がここにいるのか聞いてるんだが?」

「9代目からの極秘任務」

「9代目から?」

「そう、9代目から」

"パタン"と読んでいた教科書を閉じてツナの解いている所をスッと顔を寄せて確認をしながらマーモンは言う。

「綱吉、そこ違う、やり直し」

「えぇ?!」

トンッと指で間違っている箇所を指摘され、ツナはガンッとショックを受けたような表情を浮かべてズーンと落ち込む様子を見せた。

「おい、マーモン」

「ム…あぁ、ごめん
説明の途中だったね…なんか、綱吉のママンが家光に"最近学力が落ちてる"とかそういう相談したんだってさ
それで、家光がそれを9代目に相談
そこからなんやかんやでヴァリアーに話が来たんだけど」

「いや、そこでなんでお前んとこにいくんだよ
家庭教師なら俺がいるだろうが」

「君はあくまで、"ボンゴレ十代目"としての家庭教師だろう?
精神面、戦闘面を育てるのには向いているけれど、学力を上げるとなると君はスパルタ過ぎるから論外
それで、ベルが年齢近いし天才だから声かけられたんだけど…それは僕達ヴァリアー幹部が全力で断った
ベルは天才だから、なんでこんなに簡単な問題で悩むのか理解出来ないし」

「か、簡単って…俺的には難しいんですけど…」

「ヴァリアーである僕達からしたらそんなものは簡単だよ
…まぁ、それでベルの次に年齢近くてお金さえ払えば何でもやる僕に声がかかったわけ」

「教えるなら獄寺も頭良いからいいだろが」

「彼は綱吉を甘やかすからだめでしょ、君だってそこはわかってるだろう?
だから、家光も獄寺には頼まずに9代目に相談したんだと思うよ
綱吉を甘やかさない、赤の他人を寄越すようにってね」

「…確かにな、そこはお前の言う通りだ
しっかし、だからってお前が引き受けるとは思わなかった」

「僕も引き受けるつもりなかったけど、いい金額提示されたからね
それに、任務落ち着いていて僕がいなくても回りそうだったから観光がてらに」

「…」

こいつ動かすほどの金ってなると、相当積んだな9代目。

「まぁ、そういうことだから
ここには1週間ぐらいお世話になるよ」

「1週間…お前、何処で寝泊まりするつもりだ?」

「言ったろ、"ここには1週間ぐらいお世話になるよ"ってさ」

マーモンは口元に小さく笑みを浮かべ、頬杖をつきながらリボーンを見上げる。











「ここに寝泊まりするに決まっているだろう?
9代目には、1週間付きっきりで頼むと依頼を受けたんだからね」












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