入れ替わりパニック


「なんだ、思ったよりも早く辿り着いたな」

階段を降り、すぐに部屋の扉があったためスカルが扉を開けるとマグカップに入ったコーヒーを飲みながらヴェルデはやってきた5人を見て言った。

「お前、なに優雅に飲んでんだよ」

「ただお前達を待っているのは暇だからな
様子を見ながらティータイムにしていた」

「ティータイムとかどの口が言ってんだ、コラ!」

「さっさと俺達を元に戻せ!」

「ほんと、いつまでもうるさいな君達…」

ヴェルデに詰め寄るリボーンと風を他所に、スカルはヴェルデへと近付いてデスクに乗っている焼き菓子へと手を伸ばして口へと入れる。

「もうヴェルデは見つけたからいいじゃないか
ヴェルデ、早く薬ちょうだい」

「ふむ…もう十分データも取れたしいいだろう」

スカルに催促されたヴェルデは満足そうに口元に笑みを浮かべた後、デスクに置いてあった錠剤をスカルへと手渡した。

「これが戻る薬だ
飲んですぐに急激な眠気が来るだろうから注意をするように」

「はいはい…まったく…
僕も巻き込むなら事前に伝えてほしいんだけど
そしたら、喜んで治験したっていうのに
スカル、これ他の奴にも渡して」

スカルは受け取った薬を隣にいた風へと手渡し、ヴェルデへと悪態をつく。

「これはお前一人だけでは意味のない、複数人対象の実験だからな
だがまぁ、面白いデータが取れたから私としては満足だ」

「はいはい、それはよか」












パキッ。













「ムム、なんの音?」

なにやら隣から音が聞こえてきてスカルが顔を向けると、風がだらだらと冷や汗を垂らしながら自分の手のひらを見つめていた。
よく見ると、なにかが粉々になっており、スカルは"まさか…"と嫌な予感がよぎる。

「…おい、スカル…君、まさか…」

「え…えっと…なんか、力加減わからなくて…摘んだら砕けちゃったー…的な?あ…あは…」
 
「…ヴェルデ、薬の在庫はあんのか?」

「残念ながら、在庫切れだ」

「「…」」

「ひぃあ!!」

ヴェルデの言葉にコロネロとリボーンはギロリと鋭い目つきを風に向け、風から情けない悲鳴が聞こえる。

「ま、待て待て!俺だって別にわざとやったわけじゃ!!」

ガシッ。

「えぁ?!」

「ヴェルデ、お前はさっさと薬作れ
天才科学者のお前なら、すぐに出来るだろ?」

コロネロとリボーンは風の腕を互いに掴み、ずるずると風を引きずって歩いていく。

「ふむ、1時間というところだな
その悪態は腹立つが、私もデータをまとめたいのでな…制作するとしよう」

「1時間か…なら上等だ」

「マーモンは風そのままつかんで離すなよ、コラ」

「言われるまでもなく、わかってるよ」

「え、ちょ、なんでお前らだけで話進めてんだよ!
ちょ、待って待って外で俺に何する気だ…」




 






「う、うぁぁぁ!!誰か助けてぇぇぇぇ!!」












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