入れ替わりパニック
ヴェルデ捜索チーム---
「さぁてと、ヴェルデの居場所探す事になったが…」
ヴェルデの研究所内にて、先ほどまでいた部屋から出て廊下を歩きながらリボーンは周りを見渡した。
「はっきり言って、あいつがこの中から出るとは考えられねぇ
おそらく、研究所のどこかに隠れてんだろ」
「なら話は早い!
片っ端から部屋ん中探せばいいだけだ!」
リボーンの言葉を聞いて風はバッと近くにあった扉を開け続けていく。
「おいスカル、あんまり片っ端から警戒なく開けんなコラ!
ここがヴェルデの研究所である以上、なにか変な仕掛けがあるかもしれねぇんだからな!」
「なーにビビってんすかコロネロ先輩!
ヴェルデが自分の住処にそんなもの作るわけどひゃあ?!」
へらへらと笑いながらリボーンを茶化すような言い方をし、次の扉を開けると、中からダダダダダッ!と機関銃の発砲音が鳴り響き、風は慌ててそれを避けてリボーンの元へと走り寄る。
「コ、コロネロ先輩!じ、じじじじじ銃!!」
「うるせぇ、わかってるぞコラ
大人しくしてろ!」
しばらくすると、シンッとその場が静まり返り発砲音が消えたのを確認してそっとリボーンは室内を覗いた。
弾が切れたのか、銃口から煙が少し上がっているだけになっており、リボーンは小さく息を吐いた後に部屋の扉を閉めた。
「あいつ、スカルの事を殺す気か?」
「え、なんで俺限定?!」
「こんな見え見えのトラップに引っかかるのがお前ぐらいだからだ、コラ
無闇矢鱈に突っ込んでんじゃねぇ!」
「いたいッ!!」
ギロリと風を睨みつけながらリボーンは風の頭に鉄拳を落とし、風は痛みから声を上げて頭を押さえた。
「む、無闇矢鱈に殴ると風の身体が…」
「風の身体はお前とは違うが鍛えられてるから大丈夫だろ、コラ
そう言うなら殴られないようにもっと慎重に動け!」
「うぐぐ…わ、わかりましたよ…」
「…つーかお前、さっきのよく避けられたな、コラ
普段のお前なら数発は喰らってたろ」
「いやまぁ、俺もぶっちゃけ食らう覚悟だったけどなんか避けられたんすよね…痛い思いしなくて済んだけど」
「…たぶん、風の身体だからだろうな
動体視力すげぇいいから」
「あぁ、なるほど…ということは風の身体のままたったら俺は先輩達に殴られることなく…!!」
「さっき俺が殴ってたら当たったろうが」
「…そうでした」
「おら、そうと決まれば早く扉開けてけ
いきなり銃発砲されても、その身体なら避けられることわかったからな
盾にしてやる」
「えぇ、さっきと言ってること違う!!
つうか!それっていつもと同じじゃ」
「いいからさっさと行け、コラ!」
「ひぃッ!!」
---こうして、リボーンの声にびびった風は言われるがままに次々に扉を開けていった---
「コロネロ先輩!なんか矢!矢飛んできた!!」
「喋ってないで避けろ、コラ!」
「え、な、なんか今度は変な霧みたいな…」
「毒ガスに決まってんだろ!さっさと部屋から出ろ!」
「毒ガスぅ?!!」
「…あれって…大きな猫…とかそういうのだよな…先輩」
「ある意味デカい猫だが…あれは虎だぞ、コラ」
「虎…いや虎は無理だろ!!」
「はぁ…ッはぁ…こ…ここが…最後の扉…」
「そうみたいだな、コラ」
疲れたように荒い呼吸を何度も繰り返す風の後ろから、リボーンは姿を見せると目の前にある研究所の最奥の扉へと手を掛ける。
「お前がさっさと対処しねぇから時間かかっちまったじゃねぇか」
「俺のせいかよ!!お前は何もしてないくせ」
ゲシッ。
「なんか言ったか、コラ」
「な…なんでもないです…」
大声で文句を言う風の背中に蹴りを入れ、倒れ込んだ背中にぐりぐりと踏みつけながらリボーンが言うと、風は弱々しく声を漏らし、その様子に満足したリボーンは足を離して再度扉に触れた。
…あんまり手荒な真似はしたくねぇが、相手はヴェルデだからな…。
スッとスーツの中に手を入れていつもリボーンが愛用しているであろう銃に手を触れる。
俺、あんまりこういうタイプは得意じゃねぇんだけどな…。
まぁ、最悪急所に当たった時は当たった時で考えるか。
どうせ医療系の薬とかあるだろうからな。
銃を手にして小さく息を吐くと、リボーンはバンッ!と勢いよく扉を開け、すぐに銃を構えた。
「ヴェルデ!大人しく俺達に捕ま…」
そう言いながらリボーンが部屋を見渡し、言葉を失った。
「…どうしたんだよ、コロネロ先輩」
「…ねぇ」
「?」
「…ヴェルデが…いねぇ…」
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