アルコール注意報
「…さてと」
近くにいたウェイターからワイン2つを受け取ったマーモンはスクアーロの元へと戻りながら周りを見渡した。
今回はターゲットがパーティーの後にある組織と取引をする…って話だけど…まだ動きは見られない。
一応、スクアーロも通信機耳に着けてるしなにかあったら連絡くるか。
でも、ワイン渡さないと両手塞がって危ないし早く渡したい…。
「さっきの場所は…」
確か、大きな窓の近くだったような気がする。
とりあえず壁際歩いてれば会えるか。
そう思いながら、壁際を歩いてスクアーロの姿を探す。
彼が無闇矢鱈歩くとは思えないけど…っと…。
「いた、スク」
少し歩くと、先ほどと同じ場所にいたらしく、壁に寄りかかっているスクアーロの姿が目に入り声をかけようと口を開いた。
すると、スクアーロが数人の女性に声をかけられており、マーモンはピタリと動きを止めて口を閉じた。
普段の、ヴァリアーという組織にいる時の、凛々しく、乱暴な姿とは違い…。
その瞳は、とても優しげに女性の姿を捉えており、表情も見たことのない程に柔らかなものだった。
…へぇ…。
「…スクアーロ、あんな顔出来たんだ…」
…なんか…。
→
