小さい僕と大きな僕と


「…いきなりなに言ってんの、お前」

唐突に発せられたマーモンの言葉に、ベルは少し間を置いてから首を傾げて言葉を返した。

「え、君の好みを聞いてるだけだけど
…もしかして、赤ん坊くらいがお好みとか」

「違うけど?」

若干引き気味に答えるマーモンに少し苛つきながら答えると、"あぁ、そう…"とマーモンは小さく声を漏らす。

なんだよ、こいつ。
突然失礼すぎじゃね?

「なんでそんなこと聞くんだよ」

突然の質問と失礼な言動。
普段のマーモンならそんなこと言わねぇし、なんかあったのか?

頬杖をつきながら聞いてみると、マーモンは"んー…"と声を漏らした。

「君、僕のこと前々から好きだったんだろう?
僕が大人に戻る前、ずっと前からさ」

「そーだけど?」

「それってさ、赤ん坊サイズの僕が好きだったのかな、と思ってね」

自分の太ももの上にマーモンは幻術で出来た赤ん坊の姿に自分をのせて、ベルへと視線を向ける。

「ねぇ、ベル」










「君は、どっちの僕が好き?」










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