いつもと違う姿の壁
「…ヴェルデの見解としては、おそらくあと10日前後で元の姿に戻るんじゃないかって事だったよ」
ヴェルデとの話を終えてアジトへと戻ってきたマーモンは報告をしにスクアーロの部屋へとやってきて一通り説明をした。
「どうやら、1日にだいたい1歳くらいのペースで身体は戻っていたみたいだね
自分自身でも特に気付かなかったけど」
「自分の体だろがぁ、少しは視界が高くなったとかあるんじゃねぇのか?」
「うーん…」
同じソファーに座り、書類を眺めているスクアーロの言葉にマーモンは自分の体を見てみる。
スクアーロの言った通り、普通なら身長が伸びて視界に変化があるのかもしれない。
…だけど…。
「…僕って、もともと成長遅いからそんなに変わってないと思うんだよね
ヴェルデは骨がどうこう言ってたけれど、それも本当に少しの差だと思うんだ
スクアーロだって、僕が大きくなったーとか気づかなかったろう?」
「あー…確かになぁ
パッと見、そんなに変わってねぇわ」
「だろう?
君とかベルみたいに、体型に恵まれてたらよかったんだけどね…」
「こればかりは仕方ねぇだろ、人それぞれだからな
つーか、俺達と同じデカさのお前はそれはそれで気持ちわりぃ」
「それはひどくない?」
「小さいお前を見慣れてるから仕方ねぇよ
つか、呪い解けた後もしばらくは違和感抜けなかったし」
「むむむむ…」
書類を眺めながら言葉だけをかけるスクアーロにマーモンはむすーっと頬を膨らませ、ソファーから降りてスクアーロの脇のあたりから身体をねじ込むように入れて書類とスクアーロの間へと入り込んだ。
「…ゔぉぉい、仕事の邪魔すんなぁ」
「…ねぇ、君さ…」
マーモンと目を合わせないスクアーロをジッと見上げながら、スクアーロの太腿へとぽふりと顔をのせる。
「僕が小さくなってから、あまり触れてくれなくなったよね」
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