眠たげな瞳に映るのは?


「なぁにカマトトぶってんだよ、やることやってるくせによ」

「むきゅッ」

不意に頬に伸ばされるベルの両手。
その手はマーモンの頬を掴んでむにむにと揉みしだくように触れ始めて、マーモンは鳴き声のような声を漏らした。

「べ、べりゅ」

「普通にセ【ピーッ】してあんあん喘いでるくせに?
今さらキスの1つや2つで」

「し、してな」

「お前、声我慢してると思ってるだろうけど若干廊下から聞こえてるから気をつけろー」

「?!」

「うししッ、お前の部屋でやらないのは褒めてやるけど鮫の部屋だからなー
隣のボスはどーいう気持ちで聞いてるんだか」

けらりとおちょくるような笑い方で告げてくるベルに、マーモンは日頃の行為の声が聞こえてる事を知り顔を真っ赤にして両手で自分の顔を覆い隠した。

…まさかそこまで僕の声、聞こえてるなんて…。
抑えてるつもりだったのに…。

「…もうしない…」

「なぁんて、嘘だけど…って、マーモン?
なに頭抱えてんの?」

「いや、ちょっと…うん…」

「ふぅん?
んま、そういうことでキスの意味知りたいんなら鮫に聞けーって話
恥ずかしかろうがなんだろうが、王子に聞いた所であいつじゃねぇから分からないし」

「…はぁ…そうだね、そうするよ…
そろそろスクアーロ、ボンゴレから帰ってきてるだろうし部屋に行って」

「マーモン」

時計をチラリと見て時間を確認すると、外に出ていたスクアーロが戻って来るであろう時間。
マーモンは立ち上がり、ベルの部屋から出ていこうとすると不意に腕を掴まれてベルの方へと振り返る。

「キス許可されたら普通にシてたわけ?」

「ムム…それは時と場合によるけど」

「ならさ」

「ム?」

ベルは少し勢いをつけて立ち上がり、マーモンの顎をクイッと掴んで持ち上げると"ししッ"といつものにんまりとした笑みを浮かべて顔を近付けた。










「王子がキスしたい、って言ったらシてくれるの?」











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