飲酒注意報


「あれ、そういやマーモンいねぇじゃん」

2人の会話が聞こえていたのかスカルは会話へと入ってくる。

「もしかして、あいつだけ逃げた…?」

「いえ、それはありませんよ
リボーンがマーモンを"確保した"と言っていましたから」

「へぇ、なら来るって事か
あいつだけ逃げるなんて許せねぇからな!」

「だけど、あいつが来るまで下で待ってなくてよかったのか、コラ
部屋とかわからねぇだろ?」

「その心配はいらねぇよ」

リボーンは風が未だに大事そうに抱えている袋へと目をやる。

「ただの袋だったのに、随分と大事そうに持ってるな風」

「当たり前じゃないですか
大事なものが入っているようですし」

「…そういえば、この中にはなにが入っているんだ?」

ヴェルデが風に近寄り袋に触れてみると、なにやら感じたのか目を軽く見開いた。

「…おい、リボーン」

「まぁ、ここまで来たなら"逃げられない"だろ
風、開けていいぞ」

「"逃げられない"?」

風のそばにスカルとコロネロも集まり、開けるのを今かと見守り始める。

「…まったく、貴方という人は…」

小さく息を漏らしながら風は袋を開けて、中に入っているものを覗き込んだ。










そこには"うーん"となにやらうなされているマーモンの姿があった。










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