最近俺の教育係がおかしい件
「おーちょうど30分」
「…あぁ…うん…」
ベルは部屋の時計を見ている最中に部屋に入ってきたマーモンへと声をかけた。
すると、マーモンはなにやら疲れ切った表情を浮かべながらベルが座っているソファーの隣へと腰掛けた。
「なにお前?なんでそんな疲れ切ってんだよ
俺と運動してた時よりもげっそりじゃん」
「…ちょっと…色々あってね…」
先程体重が増えているではなくむしろ減っていることに対して風から説教を受けてしまい、それのダメージが残っているマーモンは力なく答えた。
あいつ、説教長いんだよ…別に痩せたくらいであんなに説教する必要ないじゃないか。
「…ム?」
「どしたー?」
「…いや…」
マーモンはふと疑問に思ったことがあり、顎に手を当てて考え始める。
そういやあいつ…なんで僕の体重知ってるんだ?
体重と身長なんてあいつに教えたことないんだけど。え、怖い。
でもなんだろ、あいつの場合不可能ではなさそうなんだよね。
だって、僕のこと見ただけで服のサイズ分かるんだもん。
見ただけで分かるとかある意味ホラーだろ。
「…ベル」
「今度はなんだ…え、なんでお前顔真っ青なの?
そんなに血流してたっけ?」
「いや…」
「普通人をひと目見て服のサイズとかわからないよね?」
「お前本当にどうしたよ」
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