最近俺の教育係がおかしい件
「…」
2人の様子を窓越しに見ていた風は、2人が部屋から出ていったのを確認すると窓を開けて中へと侵入をした。
本日はマーモンがお休みでしたから2人でゆっくりと過ごせるかと思いましたが、まさかベルフェゴールと一緒にいるとは…まぁ、同じ組織内ですから仕方がありませんけど。
手土産にと手に持っていた箱をテーブルへと一旦置いて、部屋の中を見渡す。
…それにしても、ベルフェゴールはマーモンに距離が近すぎでは?
いくら同じ幹部とはいえあれは許されませんよ、私の未来のお嫁さんに対して。
思わず殺気が出てしまい、バレかけてしまいましたが気付かれずに済ましたけれど私もまだまだですね。
少しふくれっ面になりながら窓辺にある椅子へと腰掛ける。
マーモン、私が来る日だということ忘れていましたかね。
彼の事ですからあまり気にはしていないでしょうけど。
さて、話の内容は聞き取れませんでしたがあのまま2人きり、というのはいただけませんねぇ…。
顎に手をあてて"うーん"と少し考えた後、風は思いついたように立ち上がる。
あまり後をつけ回すのはマーモンに怒られそうですが気になって仕方ありません。
「少し、様子を見に行きますか」
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