最近俺の教育係がおかしい件
「…」
マーモンは洗面台の鏡で自分の片腕を見ながらぷにぷにと二の腕に触れる。
筋肉なんてものはなく、皮膚と脂肪のみで形成されている様に小さく息を漏らした。
「マーモーン」
背後から名前を呼ばれて鏡越しに確認をすると、そこにはベルがおり不思議そうにマーモンを見つめていた。
「君ね、また勝手に入って」
「なにしてんの、腕」
言葉をスルーしながらベルは隣に立ってマーモンの晒されている二の腕を掴んだ。
「…お…おー…」
「…ねぇ、なんで揉んでるの」
むにむにと柔らかな感触にベルはそのまま数回もみ続け、マーモンはなんとも言えない表情を浮かべだす。
「なんかこれ、癖になるわ
無限むにむにできそ」
「変な事言ってないで離せ」
「そんで、二の腕がどうしたんだよ
怪我?」
「いや、違うんだけど…」
案外すんなりとベルは手を離し、指を差しながら聞いてくるもマーモンは歯切れが悪そうに返答をしベルの腕をチラリと見た。
「ベル」
「あん?」
「二の腕、見せてくれる?」
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