頭の中では分かっているが
「うーん、困りましたね…」
浴室へと消えていってしまったマーモンの後ろ姿を思い出しながら、風は困ったように頬をかく。
話の様子からして、リボーンには押し倒されただけのようですが…マーモンがそう言うのならばそうなのでしょう。
しかし、それよりも…。
「マーモン、なにか他にあったのでしょうか?」
リボーンとの出来事を話している最中、途中から様子が変になり慌て始めた。
それでそのままお風呂に入ってしまいましたが…。
「なにをそんなに慌てていたのでしょう…」
"うーん"と首を傾げながら考えるも、特に思い当たる節はない。
リボーンとの話をしてからですから、おそらくそこに何かあるとは思います。
そういえば、"予行練習"と言ってからですよね、態度が変わったのは。
予行練習とは、いったい…。
「…考えても仕方ありませんね」
風は頭を回転させるも、何も浮かばなかったのかため息をつき、自分の持ってきた荷物を開けてガサガサと中を漁りだす。
マーモンもあの状態ですし、本当は一緒に入りたいですが今日は大風呂に行ってみましょう。
この前の温泉も良かったので、少し楽しみですね…。
声掛けは…まぁ、大丈夫でしょう。
少し1人になれば落ち着くでしょうし。
そう思いながら、風は扉を開けて部屋から出ていった。
鍵も持たずに。
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