根本的な話だけれど


「…あ」

「…げ」

ツナの家から出て今後の予定をどうしようかと考えていると、タイミング悪くリボーンが少し離れた所から自分の姿を視認して声を漏らしているのを確認し、マーモンは嫌そうな声を出した。

「お前、俺が戻るの待ってろよ」

「…ジャケット返すだけだしいいかなって」

「お前な」

「それに、沢田綱吉と話ししたらお腹いっぱいになったから」

「なんだ?そんなにツナと話すことあったのか」

ツナとマーモンの会話の内容が気になったのか、リボーンが内容を聞こうとするも、マーモンは"んー"と声を漏らした後に、人差し指を自分の唇へと当てた。

「ないしょ」

「…くっそ腹立つ」

「むぎゃッ!痛い痛い!!」

ジッとマーモンを見ていたリボーンだったが、ぽつりと呟いたかと思うと頭にスッと手を伸ばして掴み、ギリギリと力を加え始めてマーモンは痛みから声を荒らげる。

「なぁにが、"ないしょ"だ、このちび」

「い、痛いって言ってるだろ馬鹿!離せ!」

「ちょ、何外で騒いで…あ!リボーン!」

外の騒がしさに気付いたツナが家から勢いよく出てきたかと思えば、マーモンとリボーンの様子を見て慌てて2人の元へと駆け寄った。

「ちょ、ちょっとリボーン!マーモンいじめちゃだめだよ!」

「いじめてねぇ、制裁だ」

「制裁もなにもだめだって!」

「…チッ」

止めに入ったツナ見てリボーンはこれ見よがしに舌打ちをしてマーモンから手をパッと離した。
ガンガンと響く頭の痛みにマーモンはその場にしゃがみ込んで両手で頭を抱える。

「…わ、割れるかと思った…」

「大げさだな、暗殺部隊様」

「お前…」

「ほらほら2人とも!喧嘩はやめてよ!
ここ道のど真ん中だから!やるならせめて家の中…家の中もだめ!!」

「どっちだよ」

「いや、僕は帰るよ…もう用は済んだし」

「俺が済んでねぇよ、馬鹿」

「あーもうほら!そのうち母さん達も帰ってくるだろうから俺の部屋で話して!」

「え、いや、だからちょっと」

ツナに背中を押され、家の中へと再度入りそうになるのをマーモンが顔を少し向けながら断ろうとすると、ツナが申し訳なさそうに耳元に口を寄せた。

「ごめん、マーモン
リボーンこのままじゃ引かないと思うから少しだけ話し聞いてあげてほしいんだ」

「なんで僕がそんなこと…」

「なんか、マーモンと話したそうだし…ほんっとごめん!
少しでいいから!」

「いや、でも」

「…マーモン」

「う…うぐ…」

「…ほんと、少しでいいから…」

困ったように眉を下げ、子犬のような眼差しで見つめられると、マーモンは言葉を詰まらせて少し葛藤した後、"はぁ…"と諦めたようにため息をついた。

「…わかったよ…少しだけだからな…」

「…!ありがとうマーモン!」

表情を輝かせ、ほっとしたように安堵の息を漏らすツナ。

…ベルとはまた違った人種だから…なんか、慣れないな…。
こういう素直な奴には。

「ほらリボーン!マーモン話してくれるって!」

「別に頼んじゃいねぇよ…マーモン」

「ムム」

先に玄関へと上がり、ツナの部屋へと向かう階段の手すりに手を添えたリボーンは振り返りながらマーモンを見下ろした。






 



「…ツナも言ったからな、少しだけ時間寄越せ」











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