根本的な話だけれど


「…デートならイタリアに帰ってからでもできるだろう?
日本でしか出来ないことあるのなら、そっちを優先すべきじゃない?」

「…しかし…」

「…しょうがないな…」

未だに悩んでいるのか、風が葛藤する姿を見てマーモンは深いため息をついて風の頭へと手を伸ばして優しく撫で始める。

「…マーモン」

「今日は雲雀恭弥の所に行ってきなよ」

「ですが」

「最後まで話聞いて
どうせ僕、明日と明後日まで任務ないから明後日帰ればいいし
明日何処かで落ち合ってデートすればいいんじゃない?」

「…いいのですか?」

「本当はもうやること無いから帰ろうとしたんだけどね…
あっちに戻っても急ぎの用もないから別にいいよ」

「…!」

自分の言葉に先ほどまでの表情から一転し、パァァと明るい表情になる風を見て思わずつられて笑みをこぼしてしまう。


本当に…こいつは…。


「ふふ、デートはどこに行きましょうね…楽しみです」

「はいはい、わかったから適当に決めておいてよ」

「では、夜に貴方のホテルに伺いますので待っていてくださいね
秒で済ませてきますので」

「いや、もっとゆっくりでもいいんだけど」

「それでは、失礼します」

早速行動に移そうとマーモンに背中を向ける風だったが、"あ"となにか思い出したかのように声を漏らしてマーモンの元へと戻って来る。

「なに?」

「少し、忘れ物を」

「忘れ物?別に何もな…ンム」

そこまで言いかけると、風の顔がスッと近付いてきて自分の唇に軽く触れるだけのキスを落とす。

「…行ってきます」

「…え…あ…あぁ…うん…それじゃ…」

唇が離され、風は一言だけ言うとそのまま姿を消してしまい、一人残されたマーモンは唇に軽く触れて、困ったような表情を浮かべた。

「…人がいる所で…ほんと、あいつ…」











「お前、人がいるところでよく出来るな…キスとかよ」











「!」

こ、この声は…。

聞き覚えのある、あまり会いたくない相手の声。
その声が背後から聞こえ、マーモンは恐る恐る振り返った。










「よぉ、マーモン…元気そうじゃねぇか」

「…リ…リボーン…」











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