根本的な話だけれど
「…しかしまぁ…なんというか…」
「ムム、な、なんだよ…」
ジッと自分を見つめてくる骸の視線に、マーモンは少したじろぎながら口へとかき氷を運ぶ。
「いえ、以前までは僕に対しても周りに対しても目の敵のような態度だったのに、態度が軟化したな、と思いまして
これも、彼のおかげですか?」
「態度…態度…自分自身はそういうつもりではないけれど…
この件についてはスクアーロとかベルにも言われたな…
他人とよく接するようになった、って」
そう考えると…風のせいかも。
「…」
「どうしました?」
「…いや、なにも…僕もベルの事言えないな、と思ってね」
ふとベルが以前に言った言葉を、自分も思ってしまっていることに気付き、マーモンはふと外の景色を見つめた。
「ベル…あぁ、ベルフェゴールですか…
彼は本日はご一緒では?」
「ないよ、なんか皆ベルと僕をセットで考えてる所あるけど違うからね?」
「おや、違うのですね
親しい仲のように見えましたので
10年後の世界でも、貴方が復活した時喜んでましたのでつい」
「どうせ、ベルの事だ
玩具が帰ってきたとしか思ってなかっただろうよ」
「…ふむ…なるほど…」
どこか納得をしたような口ぶりにマーモンは頭に?を浮かべながら首を傾げる。
「今度は何だよ」
「いえ、貴方の過去はどうなのか知りませんが…どうやら、他人からの悪意には敏感ですが、好意には疎い所があるようだ」
「…何を言い出すのかと思えば…好意だなんだのと、僕には理解しがたい話さ」
「その好意を向けられて、まんまと落ちた人が何を言っているんですか」
「…」
「話がずいぶんと脱線してしまいましたね
それで、付き合っても今までとなにも変わっていないから、果たして付き合っている意味があるのか、という話でしたね」
かき氷を食べ終えた骸が紙ナプキンで軽く口を拭きながら目を伏せた。
「君はなにか、雲雀恭弥との関係は変わったかい?」
「…そうですね…変わったと言えば、変わりましたかね
その前までは、触れることに躊躇しましたが…付き合ってるとなれば触れてもなにも不自然ではない
それになにより…彼を強く感じることができる」
口元に笑みを浮かべながら幸せそうに微笑む骸を見て、マーモンはフイッと顔を逸らした。
「…君のその顔、腹立つ」
「その顔とは?」
「その幸せそうな顔」
「…クフフ」
少しムスッとして頬杖をつくマーモンに骸はきょとんとした後に笑みをこぼした。
「なんだよ」
「いえ…僕も同じような事を思ったことがあったので、つい」
「…意味わからない」
「大丈夫ですよ、マーモン」
「貴方もいずれ、わかる時が来るはずです」
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