根本的な話だけれど
「…まぁ…そういう感じで、僕としては付き合ってても付き合ってなくても変わらない、って感じたんだよね」
マーモンは目の前にあるイチゴのシロップがたっぷりとかかったかき氷をスプーンですくいながら目の前の人物に話をした。
「ねぇ、どう思う?骸」
話を振られた骸は、自分のかき氷を口に入れながらマーモンを見つめている。
「…あの、1ついいですか?」
「なにさ?」
「とりあえず、いろいろと聞きたいことはあるのですが
なぜ僕を呼び出したんです?」
「一番、今の僕と境遇が似てるから相談相手になってもらおうかなって」
サクサクと音を立てながら氷をスプーンで崩し、それを再び口へと運ぶ。
マーモンの言葉に骸は微かに眉間に皺を寄せるも、小さくため息をつきながら自分も頼んでいたかき氷を食べ始めた。
「…貴方と同じと思われるのは心外ですが…まぁ、一理ありますね」
「ちゃんとこうやって報酬は渡してるんだ、別にいいだろう?」
「しかし、なぜ今頃になってかき氷?」
「んー…特に深い意味はないよ
ただ、通り過ぎようとしたら視界に入ったから?」
「…まぁ、いいですけど…
それよりも、ようやくご自分の気持ちに気付いたのですね」
「…」
骸の言葉にマーモンはピタリと動きを止め、一度スプーンをテーブルの上へと置いた。
「…気付いた…うん…まぁ…そうだね」
「おめでとうございます、金一封でいいですか?」
「君もヴェルデみたいなこと言うんだな」
「ヴェルデですか、彼とは虹絡み以来会っていませんがお元気で?」
「まぁね、日々研究に勤しんでいるよ」
「クフフ…彼らしい…
そういえば、貴方はわざわざこの事を相談する為に日本に来たんですか?
暗殺部隊も暇なんですね」
「そんなわけないだろう?
ジャッポーネに雲隠れしようとしていたファミリーがいて、そいつらを始末しに来たのさ」
「…なんと物騒な人間達を日本に…」
「君もその、物騒な人物には変わりないけどね」
「…おやおや」
チラリとフード越しに骸を見ると、その視線に気付いた骸は頬杖をつきながらマーモンを見つめ返した。
「その、物騒な人間に恋愛相談をするとは…暗殺部隊が聞いて呆れますね」
「ムム、言い方…まぁ、確かに君のことは気に食わなかったし、嫌いだったんだけどさ」
「ずいぶんと嫌われていたようで」
「無駄にイケメンだし、同じ術士として…いや、僕が君よりも下だとは思っていない
僕の方が断然上なのは確実…だけど…」
「?」
「…悪い奴では…なさそう…というか…」
「…なるほど…」
マーモンの発言に驚き瞳を見開いた骸はぽつりとなにか納得したように言葉を漏らした。
「これが、ツンデレというやつですか」
「ツン…え、なんて?」
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