過剰供給


「...貴方は」

「あん?」

「好きな人にキスをされて、我慢することが出来ますか?」

「...」

いきなりこいつはなにを言い出すんだ、コラ。

コロネロはテーブルを挟んで椅子に座っている風を見ながら瞳を細める。

なにがあったか知らねーけど珍しく風から連絡もらったと思えば"相談したいことがある"とのこと。
それでちょうど俺も任務でイタリアいたから会うことになったんだが突然言われたその言葉。

風の表情を伺うとなにやら真剣な面持ち。

こいつの好きな奴ってそういや誰なんだ?
結構前に服一緒に選びに行って、その後デートのこと聞いたら感触よかったらしいが。

「そりゃ、俺はラルにキスされたら我慢できねぇよ」

テーブルに置かれた紅茶の入ったティーカップを手に取りながらコロネロは答えると一口啜る。

「...ですよね」

風はコロネロからの返答にため息をつきながら声を漏らす。

「なんだよ風、もしかして好きな奴にキスでもされたのか?」

「えぇ...長年好きだった方に」

「長年?へぇ、そんな付き合い長い奴なのかコラ」

「長い...そうですねぇ、コロネロとの付き合いよりは断然長いですね」

「そんで?キスされてお前はどうしたんだよ、その後
まさかそのまま襲っちまったーとかじゃねぇーよな?」

ニヤニヤとしながらコロネロはその先の言葉を待つ。風はなにやら困ったように笑いだした。

「いえ...それが...」

「なんだよ、勿体振らずに言えよコラ」










「...しばらくキスをしていたのですが...気持ちが高ぶってしまいましてね
襲いかけてしまったところで我に返り、帰ってしまいました...」

「...はぁ?!」










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