過剰摂取


「だって僕があいつとなにしてるかもう君に全て筒抜けってことだろう?
もうなんか…なんか…恥ずかしくて…生きてられない」

「いやそこまで聞き耳立てたりしねぇよ
あいつが来た気配察するだけでよ…つか、よく聞いたことはなかったが結局あいつとはどんな関係なんだよ」

「関係…」

僕と風の関係…。

「え…ストーカーと…被害者…?」

「…ストーカーと被害者ぁ?」

「うん、ストーカーと被害者」

「…今度来た時、とっ捕まえた方がいいかぁ?」

「いや、なんかもう慣れちゃったからいいよ…ほぼ毎日来てるし」

「ゔぉぉい、それもう侵入者じゃなくて同居人じゃねぇか?!」

「いやいや、寝泊まりはしてないから安心して」

「なにも安心できねぇが?!
…あー、だからお前、あいつが最初に来てしばらくはげっそりしてたのか…」

スクアーロは風が一番最初に侵入してきた後の事を思い出したのか、納得したような表情を浮かべる。

「うん、だってセキュリティ上げてもトラップ張ってもあいつ普通に入ってくるし
なんかもう…虫みたいだよね、小さな隙間からでも入ってくる、みたいな」

「ひどい言いようだな…つか、ストーカーなら本当に出禁にすること出来るぞ?
俺が出たらたぶん早いだろうしな」

「まぁ、確かにそうだね…君が言ったらあいつはすぐに引くだろうし」

「なら」

「…でも」

さっき言った通り、スクアーロが話をしたらたぶん来なくなるだろう。
でも、そしたら風と会う機会がなくなってしまう。










…もう二度と、会えなくなってしまうのではないだろうか…?
他に、会う場所なんてないし…。










「…いや…うん…スクアーロ、風に話すとかはしなくていい」

「…」

「別に、ストーカー行為を許容しているわけではなくて!
ただ…なんていうのかな…風はお菓子持ってきてくれるから、お菓子代が浮くことを考えると別に、侵入ぐらいはいいかなって
それに、彼のことは嫌い、とかそういうんじゃなくて…」

「…マーモンよぉ…お前…」










「あいつに惚れてんのか?」









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