手に入れたいもの
「…はぁぁ…」
マーモンは建物から少し離れた場所に姿を現すとその場にしゃがみこんでフードを掴み、深くかぶり直した。
リボーンの件は正直予想外だったな…。
まさか、僕に対してあんな言動をするとは…。
だからって、普通集会前にそんな事しようとするか?
本当、同じ男だけど理解できない…しようとも思わないけど。
…そういえば…。
あの時、スカルが来なかったら僕は風とキスをしていたのだろうか...。
いや、もう風と一度キスした事はあるから今さら…という気持ちもするけれど…。
"もし嫌だった場合は、拒否してくださいね?"
…拒否って…出来るわけない。
だいたい、僕と風とでは体格差があるし、力でどうこう出来る相手な訳が無い。
拒否なんて…そんな…。
マーモンはふと自分の唇に指で触れ、"うぅん…"と唸り声を漏らした。
…スカルが来て、キスが出来なかったとき少し残念な思いをしてしまった自分がいる…。
これは、本当に…。
「自分のことなのに…」
自分のことが、わからない。
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