手に入れたいもの
「おい、マーモン」
集会が無事に終わり風とマーモンが部屋から出ていくと廊下でリボーンから声をかけられてマーモンは振り返る。
「リボーン」
「風、待った」
風がリボーンとマーモンの間に入ろうとするのを手で制止ながらマーモンは顔を向けた。
「なんの用?」
「普通に会話はしてくれるんだな」
「そりゃ、一応ね
それで用件は?」
「たいしたことじゃねぇ
...会議前の事、謝るつもりもないしな」
「貴方」
「風」
リボーンの言葉にピクッと反応を示した風にマーモンが名前を呼ぶと、風はグッと言葉を飲み込んで大人しくなる。
「…君の性格上そうだろうとは思っているよ
それに、さっきのはちゃんと抵抗しなかった僕にも責任があるからね
今度僕にあんなことしたらお前のブツ凍らせて去勢してやるから」
「ぶはっ!」
ビシッとリボーンを指差しながら言うマーモンの発言に思わずリボーンは吹き出してしまう。
「ムム、なんだよ...僕は本気だからか」
「いや?お前が俺にそんなこと出来るのか楽しみだなぁと思ってな
せいぜい俺の前で隙作るなよ?じゃあな、マーモン」
そう言いながらリボーンはマーモンの側に近寄ると屈んでチュッと頬にキスをした。風はその行動にピシッと固まっているもマーモンは平然とした態度でヒラリと手を振った。
「あぁ、また今度ね」
「おい、今のは抵抗しねぇのかよ」
「え、いやイタリアではこれは普通じゃないか」
「あぁ、確かにそうだな
これは俺が選択ミスったわ...もう一回今のやり取りしていいか?」
「いいわけないでしょう?」
マーモンの肩に手を置いて再びなにかやろうとしているリボーンにピシャリと告げると風は二人の間に割って入った。
「またお前かよ、いい加減邪魔すんなっての」
「邪魔もなにもマーモンが嫌がることを貴方がするからでしょう?」
「いや、今のはこいつ嫌がってなかったよな?」
「まぁ、イタリアの挨拶みたいなものだからね」
「なんでそこで意見が一致するんですか...ハッ、ということは私が貴方に会う度にキスをしていいということですかね?」
風は思い付いたように声をあげて期待に満ちた表情をマーモンに浮かべると、マーモンは少し考え込んだ後に指で×を作った。
「いや、君の場合は◯起するからダメ」
「ぶはっ!」
「生理現象なので許してくださいよ」
「それに...」
マーモンはチラリと風を見た後にフードを深く被りながら二人に背中を向けた。
「き、君とのキスは...恥ずかしいから、いや」
「「...」」
「そ、それじゃ」
チラリと顔を二人に向け頬を赤らめながら言うマーモンに二人は思わず黙りこみ、マーモンは霧となって消えてしまった。
「...おい、お前あの反応どう思うよ」
「...逆に聞きますがどう思います?」
「そりゃ、お前...」
リボーンは帽子に手をのせると小さく息を吐きながら口を開いた。
「明らかにお前に惚れてるじゃねーかよ」
「...ですよねぇ、私もそう思うのですがマーモンがまだ自覚していないんですよ...」
「お前、厄介な奴好きになったな」
「そういう貴方こそ、まぁ貴方が今見た通りマーモンは私に惚れているようなので手を出さないでくださいよ?」
「いや、自覚してねぇなら俺は狙うしもしお前らがくっついたとしても俺は奪う」
「...ふふっ、させませんよ?」
「おーおー、お前こそとられないように気を付けるんだな」
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