ひと時だけでも独り占め
「…うっし、おーわりッ」
ベルは死体が乱雑する建物の廊下の中、ピッとナイフについた血を振って落とした後に軽く伸びをして呟いた。
久々に大所帯のマフィアの殲滅だったなー。
本当は俺一人でやっちゃいたかったけど、マーモンも一緒だったからなーんか不完全燃焼って感じ。
まぁ、本当はこれ、ルッスーリアと一緒の任務だったんだけど。
近くにあった死体の頭をゲシッと蹴り、ベルは廊下を進んでいく。
「ベル」
「ん?マーモンじゃん」
不意に背後から名前を呼ばれ振り向くと霧と共に現れたマーモンの姿。
トンッと地面に足がつくと、ゆっくりとした足取りでベルの目の前まで歩いてくる。
「そっちは終わった?」
「あぁ、僕の方はね
この様子だと、君の方も終わったようだね」
廊下の惨劇を見ただけでもそれがわかり、マーモンはくるりとベルに背中を向けた。
「もう行こうか、長居してもいいことないし」
「おーぅ」
先に歩くマーモンに追いつくように少し早く歩き、隣へと並ぶとマーモンの歩く速度に合わせて歩き出す。
ベルはチラリとマーモンを横目で見た後に口を開いた。
「なぁ、マーモン」
「ム?なんだいベル?」
「どうせ任務早く終わって時間もまだ朝だしさ
このまま遊びに行かね?」
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