甘いものには釣られない
「...ッはぁ...」
一人になった部屋でマーモンは口から大きな息を吐き出してソファーに体を沈めた。
あいつ、食べ終わった後も一時間位居座りやがって...そもそも不法侵入自体やめてほしい。
甘いもの無かったら速攻で追い出し...。
「...だからいつも手土産持ってきてたのか
じゃないと僕に追い出されるから」
そこまでして僕に好かれたいとか馬鹿な奴。
そんなことしても僕があいつのこと好きになるわけないのにね。
そんなことを考えながら、ふとテーブルに置きっぱなしにしていた空の容器に目を移した。
「...今度、自分でも買ってみよ」
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