君のいないこの時は
『もし、私のチームに入ってくださるのであれば…私と手合わせできる、というのはどうでしょう?』
『…』
並盛中の屋上。
2人しかいないこの場所で、自分に背中を向けて屋上から去ろうとしていた雲雀の歩みが止まるのを見て、風は口元に笑みを浮かべた。
『…へぇ、君…強いの?』
雲雀は興味を引かれたのか振り向きながら風へと問いかける。
『私もアルコバレーノ…最強の赤ん坊の一員
貴方を満足させることは出来るはずです』
『ふぅん…そう…
沢田綱吉といるあの赤ん坊よりも?』
『リボーンのことでしょうか?
それは貴方が己自身の手で確かめてはいかがです?』
『…』
にこりと微笑みながらそう言うと、雲雀はジッと風を見下ろした後に不敵な笑みを浮かべ、それを見た風は雲雀にウォッチを差し出した。
『とりあえず、全員咬み殺せばいいのかい?』
『えぇ、貴方の思うように戦ってください
私との戦いの"準備運動"として』
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