お前に捧げる俺の( )
「しかし、真正面から貴方の裸を見るのは流石に気が引けてしまいます…なんか、失礼かなと思ってしまい…」
「君、僕が女体化した朝に上半身裸見た+胸揉んでいたじゃないか
それなのに今更失礼も何もないと思うんだけど」
「そ、それとこれとは話が別です
あの時とは状況が違うわけですし」
その時の事を思い出してしまったのか、動揺して風は少し頬を赤らめながらマーモンから顔を逸らしてしまう。
「なら背後から包帯巻くのは?」
「まぁ、やるとしたらそうするしかありませんね…しかし…」
「まだなにか問題でもあるのかい?
これ以上ら特になにもないと思うけど」
「そうですが…先程の消毒とは違い、貴方の身体に触れなければいけないので…」
「ムム、それは仕方がないだろう?」
「いや、ちゃんとわかっています
触れなければいけないというのは…しかし、胸ですよ?」
「言わんとしてることは分かるけど、そこで恥ずかしがっても意味ないだろう?
というか、僕が恥ずかしがるならまだしも、なんで君のほうが恥ずかしがってるの」
「そりゃ…いくら貴方が素は男性とは言え、女性の身体に触れるのですからそこは躊躇すると言いますか」
「君、そういうところは紳士なのになんで普段の僕に対してはそう紳士的じゃないんだろうか…
ほら、もう早く覚悟決めて
別に胸触られたくらいでなんとも思わないから」
「うぐぐぐぐ…わかりました」
マーモンからの説得に、少し納得がいかないも何時までもこの状態でいるのはよくないと察した風は先程マーモンが戻した包帯とガーゼを手に取り直した。
「風」
「はい、なんでしょ…」
名前を呼ばれふとマーモンの方を見るとドレスを脱いでいるところであり、風はピシッと身体を石のように硬くする。
「ごめん、ドレス脱いでズボンだけ着替えるからこっち見ないで…って、言うの遅かったか…」
「〜〜ッ」
言いながら振り向いたマーモンは、四つん這いになって俯いている風の姿を見て"あー…"となんともいえない声を漏らした。
「ごめん、配慮に欠けたね
洗面所で着替えてくるからその間になんとかしてね、それ」
「勃ってません…ギリギリ」
「ギリギリならよかった、待っててね」
そう言い残し、脱いだドレスで身体を隠しながらマーモンは着替えを持って洗面所へと行ってしまい、一人部屋に取り残された風は四つん這いのままため息をつく。
「…今日のマーモンは、少し油断し過ぎでは…?」
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