貴方に捧げる私の(  )


「今日はマーモンいらっしゃいますかねぇ」

いつものようにヴァリアーアジトに向かう最中、手土産のティラミスが入った箱を手にしながら風はふと考えた。

以前、マーモンの事をからかってしまった後、3日ほどマーモンと顔を合わせられなかった。
部屋に行っても留守だったりマーモンが出掛けていたり任務だったり…。
彼に3日も会えないなんて地獄そのもの。
まぁ、彼にも彼の日常がありますから仕方ないのですが。
しかし、3日も我慢した私、偉いです。
何度か後をついていきそうになりましたがね、我慢しましたよ。
こっそりとスマホで撮ったマーモンの写真が無ければ即死でした…。

「ですが、今日はなにも予定が無いのは把握済み
今日は朝から非番ですから
朝から晩までゆっくりじっくりマーモンを堪能するとしましょうか」

アジトに辿りつき、緩んでしまっていた頬を引き締めると外にいる監視役に注意をしながら2階にあるマーモンの部屋の窓へとジャンプをし、窓枠に掴まる。

…おや?

起きているであろう時間なのにカーテンが窓を塞いでおり中の様子が伺えない。
その事に疑問を抱きながらも窓をスライドさせると容易に開いた。

前日に任務でしたからね、鍵をかけ忘れてしまったのでしょうか?いつもは締めてますし。
無用心ですし、ちゃんと注意をしておかないといけませんね。
カーテンが閉まっているところからすると、もしかしたらまだ眠っているのかも…その時は起きるまで寝顔を眺めるとしましょう。

中へと入り、タンッと床へと着地をする。
部屋の中は明かりがついており、室内に姿は見えないが浴室から微かに聞こえてくる物音。
この時点で風は起きていることが分かった。

「シャワー中でしたか」

そう思いながら冷蔵庫の中へと箱を入れようとすると、"キィッ"と扉が開く音が聞こえてきた。

「ムム、君来てたの?」

マーモンが風の姿に気付いたのか声をかけてくる。

「はい、おはようございま」

声が聞こえてきただけでも嬉しさがこみ上げてきて、風は笑顔を浮かべながらマーモンに顔を向け挨拶をした…が、途中で姿を見て固まってしまった。










上半身裸で頭を拭いているマーモン。
その姿だけでも驚くのだが…。










「マーモン…貴方…」









普段平らで、筋肉も皆無である胸板。
そこに、明らかに女性のような胸の膨らみがあった。










「…性転換願望があったなんて…」

「違うよ、馬鹿」










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