宝の詩

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JOKER様からの贈り物














『いつかその時が来る事を…』














※ナオ視点



『……で、こうなって………で、こうなるんです。』





『へぇ…やっぱりマジックって色んな場所から見ても解らないものなんだな。』




今、僕は麦わら海賊団の仲間と共に航海をしているジンくんにマジックを見せてもらっていた。


だが、説明をしてもらっても解らない…いきなり紙が花になったり、紙が鳩になったり……



一体、どうなってるんだろうか……




『マジックは僕にとって大事な仕事ですからね、余り種明かしはできませんが、楽しんで頂けたら僕も嬉しく思います。』





本当、ジンくんのマジックは種も仕掛けもない位に完璧なマジックだった。



すごいな……







『ありがとう、ジンくん。色々とあって中々マジックを見る機会がなかったけど、本当に凄いな…
僕も何か得意な事があればジンくんに披露してあげられたんだけど…』






………思い当たる得意な事がないんだよな…





『ナオさん、褒めていただきありがとうございます。

それにまさか、"聖魔の天神"さんと同じ船に乗る日が来るとは、思ってもみませんでした…』






『それは僕だって一緒だよ。"渡り鳥"と呼ばれている君と一緒の船に乗れたんだ。
僕たちの巡り合わせはやっぱり、ルフィのおかげなんだな…』





ルフィたちが立ち寄った島でジンくんと出会い、そしてルフィが勧誘したんだったな…




でもジンくんは一緒の船に乗っているが、まだ仲間ではない……



ジンくんがルフィの仲間の仲間になれない理由は、まだ僕は知らない…


でも一緒にいるだけで、もう仲間のような感じの雰囲気だ。




『そうですね……あの時、ルフィさんたちと出会わなければ僕はここにいないでしょう…
そしてナオさんとも出会えなかったと思います…』




……そう考えると、やっぱりルフィは人を引き付ける凄い奴だなって改めて思う…


我ながら、凄い弟だな…






『フッ……ジンくんも、やっぱりルフィの"何か"に気付いてるんだよね?』




"何か"とは、まだ定かではない…だが、ルフィには人を引き付ける"何か"を持っている…

昔からあったものだな…





『そうですね………ルフィさんのすることは謎めいていて、それがまた面白い方向に進行していったり…
退屈しないと言いますか、一緒にいて飽きないですね。』




面白い方向か……いつも危ない事ばかりして僕にとっては冷や汗ものだが、あいつは難無く事を丸く収めるんだよな……







『………それはそうと、ルフィやゾロ達は一体何処へ行ったんだ?』





『確か、買い出しをするとおっしゃっていた気が…』





『…………方向音痴のゾロが一人で買い出しに行ったりしたら時間がかかるな…



ルフィはどうせ一人でめしや…ウソップは狙撃用具の調達…ナミはロビンと一緒に服などの買い物……


フランキーはコーラ樽調達、チョッパーは本屋でサンジは食材調達……か、ナンパか…



……あいつら一人一人見つけていたら時間があっという間に過ぎ去っていく…』



『ナオさんは素晴らしいお方ですね。みなさんの行動を把握していらっしゃる。
さすが、麦わら海賊団の"父親"です。』






…そこは、喜ぶべき所なのかな?





『あ、ありがとうジンくん。でも、ジンくんも大方予想は出来ていたんじゃ?』




『……まぁ、みなさんの行動は毎回同じですからね…』





行動が1パターンしかないのも楽だが、毎回一緒だと面白さに欠けてくるんだよな…





『……まぁ、あいつらは自由奔放だから面白いけどな…』



『えぇ、そうですね。』




僕たちと一緒に食事をしたり、生活を共にしてきたジンくん…




いつかは、ジンくんが仲間になってくれたらと思う…










『……ナオさん、質問があります…』




『ん?何だい。』





ジンくんはまっすぐな目で僕を見ていた…





『………いえ、やはりやめましょう。』





『…ジンくん……』





………彼は一体、何に縛られているんだろうか…


ジンくんが、辛そうに見えて仕方がない…






『ナオさん、みなさんを探しに行きましょう!』




そう言って、ジンくんは笑った顔で僕を見てくれた…









『……ジン、いつか僕に悩みを打ち明けてくれよ?
僕は、待ってるよ。君が麦わら海賊団の仲間になってくれる時をさ。』





『!!!!』







僕の言葉に、ジンくんは驚いていた…






『…………ありがとうございます、ナオさん……

僕にも、いつかナオさんの悩みを打ち明けてください。ずっと一人で辛い出来事を背負っていらっしゃるのですから…』




……今度は、僕がジンくんに励まされた。



一体、何処までのことを知っているんだろう……






『ありがとう、ジン……君は、本当に優しい人間だな。
励ますどころか、励まされちまった…』




『それはお互い様ですよ?』







そう言って、僕たちは笑った。








『……さて、みなさんを探しに行きましょうか、ナオさん。』





『そうだな…じゃあ、行こうかジン。』







いつの間にか、僕はジンくんを呼び捨てにしてしまっていた…





きっと、長い時間一緒に居たからかもしれない…




それに恐らくジンくん…いや、ジンも気付いているだろう。


でも、快く受け入れてくれたみたいだ。









いつかジンが、僕たちの仲間になってくれることを…










僕は心から願っているから…












【END】











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JOKER様この度は35万HITのお祝いありがとうございました!
ジンとの共演♪本当にナオくんは優しいお兄さんですね^^

ナオくんが同じ世界にいたらジンにとってもお兄さんになったと思います。本当に。
そしていつかジンがこころを開いたら、ナオくんに話に行くんだろうなぁって^^

素敵なお話ありがとうございました!!

お互いこれからもがんばりましょう!
今後もよろしくお願いします^^











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