拍手アンケート第三弾
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『こんな豪華な方達をおまけにしてもいいのでしょうか…』
「グララララ。いいじゃねェか」
【白ひげと赤髪と渡り鳥 inモビーディック号】
「で、てめェは?」
『あ、申し遅れました。僕はクロスロード・ジンと申します』
「“渡り鳥”か…」
『ご存知でしたか!!光栄です…!』
「グララララ。前におれの息子を助けてくれた“恩人”らしいじゃねェか」
『…ああ、エースさんですか。“恩人”だなんて。助けたと言う程のことはしていませんよ』
「なかなか出来た野郎だな。本当に海賊か?」
『“一応”と言っておきます。……ところでシャンクスさんはどちらに?もう、いらっしゃているとお聞きしたのですが…』
「ああ…あの馬鹿野郎はあそこだ」
『……。あ、シャンクスさん!なぜそんな端っこに…??』
「ほっとけ……どうせおれなんて」
『……。なぜ、いじけているのでしょう…??』
「グララララ…!なんでも海軍の小僧に嫌われたのが気に食わねェらしい。海賊のくせにな」
『海軍…?アルトさんですか?』
「ああ…そうだよ。アイツおれよりベンになつきやがったんだ…。
ベンが菓子なんて持ってくるから。目輝かせやがって…。そりゃ、ちょっとガキだって言い過ぎたかもしれねェけどよ…」
『……』
「あんなにあからさまに嫌わなくても」
「見苦しいぞ、馬鹿野郎が」
「うるせェ…!!ああ言うタイプには嫌われたくねェんだよ!!」
『……。だいぶ出来上がっていらっしゃる様ですね』
「まったくグチグチと…酒が不味くなるぜ」
『(場の雰囲気が悪いですね…)…あっ!』
「どうした?」
『そう言えば、お酒をお持ちしていたのを忘れていました』
ジンはそう言うと一枚の紙の布を取り出す。白ひげは怪訝な顔をした。
「なんだ、そりゃ??」
『言い忘れていましたが、僕の本業はマジシャンです。“白ひげ”さんにシャンクスさんせっかくなので余興をおひとつ。
しばしお付き合い下さい!』
ジンは布を何もない地面に拡げて投げる。
すると布は地面に着かず、何かに覆い被さった。
「「……?」」
白ひげだけでなく、端で見ていたシャンクスも目を見張る。何もなかった場所に何かが現れたからだ。
ジンは再び布を手に取り、思いっきり引く。
「!!?」
「スゲェ…!」
布の下から大きな酒瓶が姿を現した。ジンは布を消し、シルクハットをあげお辞儀をする。
『雪解け水を使ったノースブルー産のお酒をお持ちしました。お口に合えば嬉しいです』
「すげェ!!すげェよジン…!!マジックだ!」
「グララララ!!!なかなか気の利いたことするじゃねェか」
『お褒めに預かり光栄です』
シャンクスが端っこから真ん中に来る。
ジンはそれをみて少し笑ってから、シルクハットをかぶり直す。
「いやぁ、面白かった!!飲もうぜ!」
シャンクスが大きな杯2つに酒を注ぎ、酒瓶を白ひげに渡す。
白ひげはクイッと酒瓶を傾ける。
「単純な野郎だな」
「いいじゃねェか!!ほらよ、ジン」
『ありがとうございます』
「にしても、ありゃなんだ?」
「マジックだよ、知らねェのか?」
「てめェには聞いてねェ」
「何おう!!」
『シャンクスさん、落ち着いて下さい。ほらお酒おいしいですよ』
「……はぁ、ジンが言うなら仕方ねェ」
「………」
『?…あの白ひげさん、お口に合いませんでしたか…??』
「おめェ、“おれの息子”にならねェか?」
『!!?』
「何言ってんだ、白ひげ!!」
「てめェには聞いてねェ」
「同じこと言うんじゃねェよ。それにジンはおれの船に乗るんだ!!」
「どうだ、ジン?おれの名で暴れる気はねェか…??」
『……残念ながら、お二人のご期待には添えません』
「またフラれた…」
「ほう……。理由を聞かせてくれねェか?」
『僕は成さなければならないことがあります』
「いいじゃねェか……。それともおれの名のじゃその成すべきことは出来ねェのか?」
『いえ!!決してそういう訳ではなく…これは僕が一人で成すべきことなので…!!』
「「………」」
『いえ。“成したい”ことなのです。僕のこの手で。
……ですので、申し訳ありません。ご好意には本当に感謝しています』
「……」
「グララララ。そう言う理由なら仕方ねェ。てめェがそう決めたなら貫いたらいい」
白ひげは酒瓶を再び飲む。
「まぁ、何かあったらおれを頼れ」
『え…?』
「息子にはしてやれねェが、てめェみてェな奴なら力を貸してやろう。息子の“恩人”だしな」
「おれにも言えよ、ジン!お前は一人じゃねェんだからな」
シャンクスはニッと笑う。
『……。ありがとうございます…!とても心強いです…!!』
「よぉし!!今日は飲むぞ!白ひげ!!酒はあるか?」
『え!?シャンクスさん、もう結構お飲みになられてるのでは…??飲み過ぎてはまた二日酔いに…』
「さぁ、飲むぞぉー!!!」
「グララララ!!」
end