拍手アンケート第三弾
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『えっと…ここに座ればいいの?』
『その様ですね』
【渡り鳥とゼロ in海軍本部会議室】
ジンとアルトはイスに腰掛ける。ここ海軍本部特設の会議室だ。
『初めまして…でいいのかな?』
『ええ。それで良いと伺っています。改めて自己紹介を。僕はクロスロード・ジンと申します。
通り名は“渡り鳥”。マジシャン兼海賊です』
『ああ、僕はノティ・アルト。海軍で中将をしている、よろしくね』
『よろしくお願いします』
ジンの前にはコーヒー、アルトの前にはホットチョコが用意されている。
アルトはホットチョコに口をつける。
『キミのことはクザンクンから多少話は聞いてるよ。こんな形で会うことになるとは予想してなかったけど』
『僕もです。しかも海軍本部が会場として提供されるとは…驚きました』
『それは僕が言ったからかなぁ…。対談するのに、いちいちその人の船に行ったりするのは面倒だって言ったら、おつるサンが取り計らってくれたんだ』
『そうだったんですね。センゴク元帥かと思っていましたが…』
『センゴクサンは反対だったみたいだ。でも、海で問題が起こるよりはいいだろうってことになってね』
『なるほど。確かにここなら下手に事は起こりませんからね』
『まぁ、メンバー的に起こる時は起こるんだろうけど』
『ははは。否定出来ませんね。何もないことを祈ります』
『僕もそう願いたい。面倒はキライだからね』
そう呟き、肩をすくめるアルトにジンは苦笑する。
『ああ、そうだジンクン。こんな機会あまりないだろうから質問してもいいかい?』
『ええ。僕に答えられることであればお答えします』
『じゃあ、質問。キミが今まで戦った中で手強かった相手っている?』
『手強かった相手ですか。そうですね……“鷹の目”さんでしょうか』
『ヘェ、キミ“鷹の目”クンと殺り合ったことがあるんだ』
『ええ。しかし“鷹の目”さんにとったらあの戦闘はただの暇つぶしだった様です。
…僕にとっては脅威以外の何物でもありませんでしたが』
『でも、キミも5億の賞金首なんだし、相手としては悪くないよね』
『いえいえ、そんなことは…!!あの時は逃げるだけで精一杯でした』
『そんなに強いのかい?』
『ええ、とても。戦っていても底が見えませんでした』
『ふ~ん、やっぱり世界最強じゃないかって言われるだけあるんだね。面白いな、一度やってみたい』
『アルトさんは戦いがお好きですか?』
『スキかキライかと問われれば、スキかな。強い奴と戦うのは特にね。キミは?』
『そうですね。僕も嫌いではありません。ただ無益な争いは好まない、と言ったところでしょうか』
『ふむ……。海賊らしくない答えだな』
『良く言われます。しかし僕の本業はマジシャンですので。人を驚かせるのが仕事です』
『ああ、そう言えばそうだったね。キミのマジックすごいって噂だ。良かったら今度見せてくれないか?』
『フフ…!!』
『ん?どうしたの?』
『いえ。海軍将校とは思えないお言葉なので。これでも僕“賞金首”ですよ』
『ああ、確かに…。さっきのをセンゴクサンの前で言ったら確実に怒こられるな。
……でもまぁ、僕が海軍らしくないのは今に始まったことではないよ』
『僕も海賊らしくはないので同じようなものですね』
『お互い変わり者なんだねェ……案外、立場が反対の方が性に合うのかな?』
『どうでしょうか。面白いかもしれませんが、今みたいにお互いの特性は生かせなくなりそうです。
――そう言えばアルトさんは楽器がお上手だとお聞きしましたが』
『ん…まぁ、ほどほどかな』
『何の楽器が得意なんですか?』
『そうだな…。ピアノとバイオリンは弾けるかな。後はあまり触ったことがないからわからない』
『それは昔からですか?』
『……。んん~すまないけど、僕は自分が“昔”どうだったか知らないんだ』
『あっ…失礼しました』
『いや、構わないよ。気にしてない。それに最初っから楽器は弾けるのは事実だしね。
――ところでさっきの返事聞いていい?』
『はい…?』
『マジックだよ。見せてくれない?』
『あ…はい!もちろん!!そのお話なら喜んで。
…ただ、ここ(海軍本部)では流石に落ち着きませんので、また別の場所で』
『わかった、別の場所ね』
『はい!ああそうだ、よろしければその時アルトさんの演奏も聞かせて頂けませんか…?』
『いいよ。僕の演奏なんかでよければ』
『楽しみにしていますね』
『うん』
end
ほのぼのトーク…ww
これ書いてて、“ああ、この二人は純粋に友達関係を作れるな”と思いました。
***おまけ****
『では、対談に向かいますか』
『ああ。…そうだ、ジンクン。ごめんね、あんなわがまま言って』
『いえいえ、お気になさらずに。苦手なものは仕方ありませんから』
『本当、助かるよ』
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