STRONG WORLD 渡り鳥×ゼロ
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みるみるうちにシキはアルトの“盾”が形成した球体の中に閉じ込められる。
「ほう……」
『これでアンタは何もできない。一緒に本部に来てもらうよ』
「触れても感覚がないのか…ふむ、興味深い」
『余裕だね』
「前に立つ男は余裕がねぇとな。おい、やれ!」
瞬間、アルトの背中に向けて何かが発射された。一瞬目をやって見えたのは、“白煙”。
直進してくるそれを“盾”で受け流す。
『“目くらまし”、か?』
「へへーん、これで何にも見えねェだろう」
視界が真っ白になるほどの煙幕が部屋をおおう。
アルトは目を閉じると“耳”をすませた。
今のところシキは確保できている。
そしてそれ以外の気配はさっきのDr.インディゴ。
彼の発する“音は大きい”ため、もう位置の把握はもう出来ている。
「くらえ! ケミカルジャンゴ!」
緑の火の玉が、正面から襲ってくる。
『“無秩序(ケイオス)”』
アルトは一瞬で正面に“盾”を展開すると、カンカンとDr.インディゴの火の玉を“無効化”にした。
『まぁ、それだけ大声なら“目”を頼る心配はないね』
アルトはシキの気配を改めて確認する。
視界が塞がった以上、少しの油断が“盾”の崩壊につながるからだ。
そう考えているとまたDr.インディゴの火の玉が飛んできた。
「ぐぬぅ……くらえ!」
『だから、わかるよ』
アルトは火の玉を無効化にすると、“嵐脚”をDr.インディゴへ放つ。
「うぎゃ!!」
『ん~。でも、見えないと生け捕りは難しいな』
ことの真相に迫るには証言者は多い方がいい。そう考えたアルトだが、
相手の明確な位置がわからないと、“盾”での確保もしづらい。
『さっきから音がきこえるけど、この煙幕は機械か何かで作ってるのか?』
消えない煙幕。あたりをつけたアルトは機械の稼働音を頼りに、移動すると、
四角いブラックボックスのような箱を発見した。
『これか……―――――?』
箱を前にすると、肌がぴりぴりとする。
理由はよくわからないが、この箱は危険なもののようにアルトは感じた。
『壊さない方がいいのか?』
一瞬の躊躇。――――それが油断につながった。
バシュン!!っと目の前で音を立て白煙がとだえる。
それを視認したと同時に箱の側面から勢いよく、“緑の霧”が噴き出した。
『っ!』
アルトはとっさに顔の前に腕を構え防御姿勢を取る。
最初の一波は受けてしまったが、残りは上へジャンプすることで回避した。
「斬波(ザンパ)!!」
『!』
シキの声が聞こえる。その声の方向から斬撃が向かってきていた。
アルトは“盾”への意識が一瞬離れたことを悔やみながら、手を斬撃に向ける。
『!』
“盾”を張った手が“ついさっきより”重く感じられた。
そしてそれは脚も同じだった。
『なんだ…?』
「おいおい、どうした? 動きが鈍ってるぞ」
『!?』
後ろからシキの声が聞こえた、刹那、アルトは地面に叩きつけられた。
『……!!』
とっさに地面に這うように張った“盾”で、落下の衝撃は無効化にできた。
しかし、シキの手によって頭を地面おさえ込まれている。
「ジハハハハハ………!! その程度か、小僧」
『………っ。離せ』
そう言い、シキの手に、自分の手を伸ばそうとした。しかし、“身体が硬い”。思うように動かない。
「無駄に足掻くな。今お前がつっ伏している間にも“ダフトグリーン”を吸い込んでんだ」
『ダフト、グリーン……?』
「なぁに、ちょっとした“毒”だ」
『毒……』
シキはおさえつけているアルトの目の前に小さな小瓶をみせた。
中にはピンク色の液体が入っている。
「“解毒薬”はこれだ。仲間になるというなら助けてやらなくもない」
『……』
「“死”か“仲間になるか”、答えは簡単だろ?」
『……ああ、そうだな………』
シキはアルトの言葉にニヤリと口を歪めた。
『僕は、死なないし……アンタの、仲間にもならない……』
「ああん?」
うわごとのように呟くアルトの声が聞き取れず、シキは眉をひそめる。
アルトはおさえられた頭をギリギリと動かし、シキを睨みつけた。
『僕は、アンタを倒すだけだ…』
ドッ……!!
『ぐっ……』
「バカが……」
地面が割れる程の衝撃で頭を叩きつけられたアルトは、静かに意識を失った。
.
――――――――
――――――――――
『そこからは、覚えていないけど……』
全てを言葉にできないので、要所要所説明したアルト。
かいつまんで話された内容に、ナミは青ざめた。
「そんな……」
『ねェ、……キミは何でここにいるの?』
アルトは呼吸を整えつつ、ナミに尋ねる。
ナミは青い顔のまま、簡単に状況を説明した。
『なるほど……ね』
「……」
『それで、キミはどうする…つもりだい?』
「!……」
ナミはふっと肩の力抜くと、覚悟を決めた強い顔になる。
『そう……あきらめてないんだね、さすが、というか』
「……」
『なら…早く行った方がいい』
「え?」
『あいつらの気配も今は遠い』
「アンタはどうするの?」
『……今、起きたところだから、案はないな。とりあえずあいつらの足止めしておくから』
「そんな身体で!」
『もう少し休めば治る。…だからもう行くんだ……』
アルトはその言葉を最後に瞼を落とす。
「……ボロボロのくせに」
ナミは小さく呟くと、側でずっと心配そうにしていたエレキ鳥の頭を撫でた。
そしてエレキ鳥はナミの指示でプールサイドに腰掛けると、気を失っているアルトを
ナミと引き上げ、背に乗せる。
エレキ鳥の首にアルトの手を巻きつけると、ナミはエレキ鳥をつれプールに入った。
そして自身もエレキ鳥の背に乗ると、事前に見つけていたプールの排水溝へ入って行った。
.
「ほう……」
『これでアンタは何もできない。一緒に本部に来てもらうよ』
「触れても感覚がないのか…ふむ、興味深い」
『余裕だね』
「前に立つ男は余裕がねぇとな。おい、やれ!」
瞬間、アルトの背中に向けて何かが発射された。一瞬目をやって見えたのは、“白煙”。
直進してくるそれを“盾”で受け流す。
『“目くらまし”、か?』
「へへーん、これで何にも見えねェだろう」
視界が真っ白になるほどの煙幕が部屋をおおう。
アルトは目を閉じると“耳”をすませた。
今のところシキは確保できている。
そしてそれ以外の気配はさっきのDr.インディゴ。
彼の発する“音は大きい”ため、もう位置の把握はもう出来ている。
「くらえ! ケミカルジャンゴ!」
緑の火の玉が、正面から襲ってくる。
『“無秩序(ケイオス)”』
アルトは一瞬で正面に“盾”を展開すると、カンカンとDr.インディゴの火の玉を“無効化”にした。
『まぁ、それだけ大声なら“目”を頼る心配はないね』
アルトはシキの気配を改めて確認する。
視界が塞がった以上、少しの油断が“盾”の崩壊につながるからだ。
そう考えているとまたDr.インディゴの火の玉が飛んできた。
「ぐぬぅ……くらえ!」
『だから、わかるよ』
アルトは火の玉を無効化にすると、“嵐脚”をDr.インディゴへ放つ。
「うぎゃ!!」
『ん~。でも、見えないと生け捕りは難しいな』
ことの真相に迫るには証言者は多い方がいい。そう考えたアルトだが、
相手の明確な位置がわからないと、“盾”での確保もしづらい。
『さっきから音がきこえるけど、この煙幕は機械か何かで作ってるのか?』
消えない煙幕。あたりをつけたアルトは機械の稼働音を頼りに、移動すると、
四角いブラックボックスのような箱を発見した。
『これか……―――――?』
箱を前にすると、肌がぴりぴりとする。
理由はよくわからないが、この箱は危険なもののようにアルトは感じた。
『壊さない方がいいのか?』
一瞬の躊躇。――――それが油断につながった。
バシュン!!っと目の前で音を立て白煙がとだえる。
それを視認したと同時に箱の側面から勢いよく、“緑の霧”が噴き出した。
『っ!』
アルトはとっさに顔の前に腕を構え防御姿勢を取る。
最初の一波は受けてしまったが、残りは上へジャンプすることで回避した。
「斬波(ザンパ)!!」
『!』
シキの声が聞こえる。その声の方向から斬撃が向かってきていた。
アルトは“盾”への意識が一瞬離れたことを悔やみながら、手を斬撃に向ける。
『!』
“盾”を張った手が“ついさっきより”重く感じられた。
そしてそれは脚も同じだった。
『なんだ…?』
「おいおい、どうした? 動きが鈍ってるぞ」
『!?』
後ろからシキの声が聞こえた、刹那、アルトは地面に叩きつけられた。
『……!!』
とっさに地面に這うように張った“盾”で、落下の衝撃は無効化にできた。
しかし、シキの手によって頭を地面おさえ込まれている。
「ジハハハハハ………!! その程度か、小僧」
『………っ。離せ』
そう言い、シキの手に、自分の手を伸ばそうとした。しかし、“身体が硬い”。思うように動かない。
「無駄に足掻くな。今お前がつっ伏している間にも“ダフトグリーン”を吸い込んでんだ」
『ダフト、グリーン……?』
「なぁに、ちょっとした“毒”だ」
『毒……』
シキはおさえつけているアルトの目の前に小さな小瓶をみせた。
中にはピンク色の液体が入っている。
「“解毒薬”はこれだ。仲間になるというなら助けてやらなくもない」
『……』
「“死”か“仲間になるか”、答えは簡単だろ?」
『……ああ、そうだな………』
シキはアルトの言葉にニヤリと口を歪めた。
『僕は、死なないし……アンタの、仲間にもならない……』
「ああん?」
うわごとのように呟くアルトの声が聞き取れず、シキは眉をひそめる。
アルトはおさえられた頭をギリギリと動かし、シキを睨みつけた。
『僕は、アンタを倒すだけだ…』
ドッ……!!
『ぐっ……』
「バカが……」
地面が割れる程の衝撃で頭を叩きつけられたアルトは、静かに意識を失った。
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『そこからは、覚えていないけど……』
全てを言葉にできないので、要所要所説明したアルト。
かいつまんで話された内容に、ナミは青ざめた。
「そんな……」
『ねェ、……キミは何でここにいるの?』
アルトは呼吸を整えつつ、ナミに尋ねる。
ナミは青い顔のまま、簡単に状況を説明した。
『なるほど……ね』
「……」
『それで、キミはどうする…つもりだい?』
「!……」
ナミはふっと肩の力抜くと、覚悟を決めた強い顔になる。
『そう……あきらめてないんだね、さすが、というか』
「……」
『なら…早く行った方がいい』
「え?」
『あいつらの気配も今は遠い』
「アンタはどうするの?」
『……今、起きたところだから、案はないな。とりあえずあいつらの足止めしておくから』
「そんな身体で!」
『もう少し休めば治る。…だからもう行くんだ……』
アルトはその言葉を最後に瞼を落とす。
「……ボロボロのくせに」
ナミは小さく呟くと、側でずっと心配そうにしていたエレキ鳥の頭を撫でた。
そしてエレキ鳥はナミの指示でプールサイドに腰掛けると、気を失っているアルトを
ナミと引き上げ、背に乗せる。
エレキ鳥の首にアルトの手を巻きつけると、ナミはエレキ鳥をつれプールに入った。
そして自身もエレキ鳥の背に乗ると、事前に見つけていたプールの排水溝へ入って行った。
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