イタズラ好きな船長
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これは、ある晴れた日のロジャー海賊団の日常の一幕……。
【イタズラ好きな船長 】
「ビンクスの酒を~届けにゆくよ~♪」
『クロッカスはその唄が好きなのか?』
「おお!大好きだ! この歌はある海賊と何度も歌った唄でな。忘れられんのだ」
『なるほど。良き思い出というやつか』
「ああ、そんな感じだな」
日陰でドリンクを飲みながら、平和な時を過ごすレニーとクロッカス。そんな二人の耳に大きな声が飛び込んで来た。
「このわからず屋が!!」
「あん!! てめェこそなんもわかってねェじゃねェか」
甲板掃除をしているシャンクスとバギーの声だ。周りのクルー達は止める気はないようでワイワイとケンカを煽る。
『……またか。飽きぬ奴らじゃな』
「ハッハッハッ!! まぁ、あいつらはケンカが趣味みたいなもんだからなァ」
クロッカスの言葉にレニーはため息をつく。寄りかかっていた壁から身体を起こすと甲板へ向けて一歩を踏み出した。
「なんだァ、止めに行くのか?」
『ケンカの仲裁をしろとレイリーから釘を刺されておるのじゃよ』
「教育係も大変だな」
『まったくじゃ。これじゃから小僧は好かん』
クロッカスとそう言葉を交わしたレニーはシャンクスとバギーの元へ歩く。すでに二人はモップを武器にケンカをしていた。
「コンニャロ!! バカシャンクス!!」
「なんだと!! バガバギーのくせに」
「あんだと!!」
『五月蝿い!!』
ゴツン!!
「「――いってェ!!?」」
一瞬で間合いを詰めたレニーはシャンクスとバギーに鉄拳を落とす。二人は痛みで頭を抑えた。
『小僧共いい加減にしろ。争いしか出来ぬ奴はいつまで経っても成長は見込めぬぞ……!!』
「「ずみま゛せん゛……!」」
シャンクスとバギーは涙目でレニーに謝る。レニーはそんな二人に説教を始めた。
…………
……
大人しくレニーの説教を聞きていた二人はふと、不思議そうな顔をする。二人の目線の先…厳しく二人を諭すレニーの後ろに気配を隠してロジャーが現れたからだ。
目を丸くする二人にロジャーはニンッと子供のように笑う。手にはなぜかバケツを持っていた。二人はバケツに視線が注いでいるとロジャーはそのバケツを構える。そして……
「「え………!?」」
『なんじゃ、主ら我の話を聞いてお……』
バシャーン!!
「「「!!!」」」
ロジャーはレニーの頭上から思いっきり水をかけた。
レニーの近くいたシャンクスとバギー、そして甲板にいたクルー達は唖然とする。
「レニーさ……!!? ってうわァァ!!」
「が…ガイコツ…!!」
「「「!!」」」
バギーは腰を抜かし、シャンクスは目を大きく見開く。なぜなら目の前のレニーは水をかぶったであろう箇所、全てが白骨化していたからだ。その光景に周りのクルー達も騒然とする。
「シシシ!! 隙だらけだな、レニー!!」
ケタケタと笑うロジャー。イタズラが成功したようでニコニコしていた。
『ロジャー…』
カタカタとガイコツの口が動く。なんともシュールな光景だ。
『貴様、死ぬ準備は出来ておるな…??゛』
レニーはフードをかぶると白骨化した手で【陽】を握る。
「おっと、ヤベェ」
ロジャーはそう言うとバケツをレニーに投げた。レニーはそのバケツを一瞬で切り刻んむ。その間にロジャーは船尾へ走り出した。
『若僧が!! 今すぐ我が糧としてやろう』
レニーはそう言うと【陽】で風を薙ぎ、甲板の一部を破壊しながらロジャーを追いかけ始めた。
「「「………」」」
その場に取り残されたクルー達は笑顔で逃げる船長と白い刀を振り回す現在白骨化中の吸血鬼が織り成す、恐怖の鬼ごっこをただただ見守るのだった。
数分後。
ゴツンッ!!
「『痛っ……!』」
「お前らはガキか!!」
「へへへ。すまねェな、レイリー」
『……っ』
ロジャーとレニーはレイリーの鉄拳制裁を受けていた。二人とも正座をして、頭にたんこぶを拵えている。
「まったく…お前らいい年して何をしてるんだ」
『…我は悪いとは思っておらん。こやつが我に無礼を働いたからであって…』
「ほう……レニー。お前、あれだけ物を破壊してそれが言えるのか……?」
『……うっ』
ゴゴゴゴ…と背中から黒い覇気を見せるレイリーに、レニーは目を反らす。【陽】を振り回したため甲板の一部が敵に襲撃されたかのように破壊されていた。
「ともかく、お前らのせいで予定外の島に停泊することになった。船が直るまで二人には船番をしてもらうからな!!」
「『ええっ…!?』」
「何か言ったか…?」
「いんや、なんもねェよ!! な、レニー」
『ああ……承知したぞ。レイリー』
レイリーのドスの利いた言葉にロジャーは引き吊った笑みで快諾した。
【イタズラ好きな船長】終
【イタズラ好きな
「ビンクスの酒を~届けにゆくよ~♪」
『クロッカスはその唄が好きなのか?』
「おお!大好きだ! この歌はある海賊と何度も歌った唄でな。忘れられんのだ」
『なるほど。良き思い出というやつか』
「ああ、そんな感じだな」
日陰でドリンクを飲みながら、平和な時を過ごすレニーとクロッカス。そんな二人の耳に大きな声が飛び込んで来た。
「このわからず屋が!!」
「あん!! てめェこそなんもわかってねェじゃねェか」
甲板掃除をしているシャンクスとバギーの声だ。周りのクルー達は止める気はないようでワイワイとケンカを煽る。
『……またか。飽きぬ奴らじゃな』
「ハッハッハッ!! まぁ、あいつらはケンカが趣味みたいなもんだからなァ」
クロッカスの言葉にレニーはため息をつく。寄りかかっていた壁から身体を起こすと甲板へ向けて一歩を踏み出した。
「なんだァ、止めに行くのか?」
『ケンカの仲裁をしろとレイリーから釘を刺されておるのじゃよ』
「教育係も大変だな」
『まったくじゃ。これじゃから小僧は好かん』
クロッカスとそう言葉を交わしたレニーはシャンクスとバギーの元へ歩く。すでに二人はモップを武器にケンカをしていた。
「コンニャロ!! バカシャンクス!!」
「なんだと!! バガバギーのくせに」
「あんだと!!」
『五月蝿い!!』
ゴツン!!
「「――いってェ!!?」」
一瞬で間合いを詰めたレニーはシャンクスとバギーに鉄拳を落とす。二人は痛みで頭を抑えた。
『小僧共いい加減にしろ。争いしか出来ぬ奴はいつまで経っても成長は見込めぬぞ……!!』
「「ずみま゛せん゛……!」」
シャンクスとバギーは涙目でレニーに謝る。レニーはそんな二人に説教を始めた。
…………
……
大人しくレニーの説教を聞きていた二人はふと、不思議そうな顔をする。二人の目線の先…厳しく二人を諭すレニーの後ろに気配を隠してロジャーが現れたからだ。
目を丸くする二人にロジャーはニンッと子供のように笑う。手にはなぜかバケツを持っていた。二人はバケツに視線が注いでいるとロジャーはそのバケツを構える。そして……
「「え………!?」」
『なんじゃ、主ら我の話を聞いてお……』
バシャーン!!
「「「!!!」」」
ロジャーはレニーの頭上から思いっきり水をかけた。
レニーの近くいたシャンクスとバギー、そして甲板にいたクルー達は唖然とする。
「レニーさ……!!? ってうわァァ!!」
「が…ガイコツ…!!」
「「「!!」」」
バギーは腰を抜かし、シャンクスは目を大きく見開く。なぜなら目の前のレニーは水をかぶったであろう箇所、全てが白骨化していたからだ。その光景に周りのクルー達も騒然とする。
「シシシ!! 隙だらけだな、レニー!!」
ケタケタと笑うロジャー。イタズラが成功したようでニコニコしていた。
『ロジャー…』
カタカタとガイコツの口が動く。なんともシュールな光景だ。
『貴様、死ぬ準備は出来ておるな…??゛』
レニーはフードをかぶると白骨化した手で【陽】を握る。
「おっと、ヤベェ」
ロジャーはそう言うとバケツをレニーに投げた。レニーはそのバケツを一瞬で切り刻んむ。その間にロジャーは船尾へ走り出した。
『若僧が!! 今すぐ我が糧としてやろう』
レニーはそう言うと【陽】で風を薙ぎ、甲板の一部を破壊しながらロジャーを追いかけ始めた。
「「「………」」」
その場に取り残されたクルー達は笑顔で逃げる船長と白い刀を振り回す現在白骨化中の吸血鬼が織り成す、恐怖の鬼ごっこをただただ見守るのだった。
数分後。
ゴツンッ!!
「『痛っ……!』」
「お前らはガキか!!」
「へへへ。すまねェな、レイリー」
『……っ』
ロジャーとレニーはレイリーの鉄拳制裁を受けていた。二人とも正座をして、頭にたんこぶを拵えている。
「まったく…お前らいい年して何をしてるんだ」
『…我は悪いとは思っておらん。こやつが我に無礼を働いたからであって…』
「ほう……レニー。お前、あれだけ物を破壊してそれが言えるのか……?」
『……うっ』
ゴゴゴゴ…と背中から黒い覇気を見せるレイリーに、レニーは目を反らす。【陽】を振り回したため甲板の一部が敵に襲撃されたかのように破壊されていた。
「ともかく、お前らのせいで予定外の島に停泊することになった。船が直るまで二人には船番をしてもらうからな!!」
「『ええっ…!?』」
「何か言ったか…?」
「いんや、なんもねェよ!! な、レニー」
『ああ……承知したぞ。レイリー』
レイリーのドスの利いた言葉にロジャーは引き吊った笑みで快諾した。
【イタズラ好きな船長】終