好敵手
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「ロジャー船長!! “白ひげ”です!!」
見張り台から声が降ってくる。甲板にクルーが集まって来た。
【好敵手 】
ロジャーの船、オーロ・ジャクソン号の横に白ひげの船、モビーディック号が止まる。
「よう!ニューゲート! 久しぶりだな」
「グララララ。敵に久しぶりたァ、余裕じゃねェか…ロジャー!!」
ロジャーはニンッと笑う。それが合図だ。
「野郎共!! 戦闘だ!!!」
「「「おう!!」」」
「てめェら、派手に暴れて来い!」
「「「おおー!!」」」
両クルーが手に手に武器を取ると、互いの船へ乗り込む。一気に乱戦になった。そんな中、モビーディック号から一筋の青い光が飛ぶ。
ガキィン……!!
「……っ!!」
『クク……そう。急くな、“鳥”の小僧』
青い光…否青い炎を纏った“不死鳥のマルコ”の空からの奇襲は同じく空に浮かぶ黒いローブを羽織ったレニーによって阻まれる。
「また、お前かよい!! “吸血鬼”…!!」
『ふむ…。幾日よりは強くなったようじゃが、相も変わらず攻撃がワンパターンじゃ。それではいつまで経っても我の足元にも及ばぬぞ、“鳥”の小僧…!!』
「おれは“マルコ”だよい!! いい加減覚えろよい!」
ダンッとマルコが蹴りを入れる。レニーはそれをいとも簡単に掴んだ。
「あ!」
『クク…言ったであろう。我に名を覚えさせたければ、シャンクスくらいには勝って来いとな…。“弐匣 ”』
「!」
レニーは鏡を発生させると、マルコをその鏡の中へ放り込んだ。
「鏡!?」
敵を倒したシャンクスの目の前にも鏡が出現する。そこからマルコが現れた。シャンクスは空を見上げる。
「レニーさん!!」
『シャンクス。繰り返すが戦いは実践が一番よい。其奴は主と力が均衡しておる。心してかかれ。気を抜けば“死ぬぞ”…!!』
「うん!!」
「こら、レニー!! おれがシャンクスに勝ったら相手しろよい!」
「なっ!!?おれは負けねェぞ! マルコ!!」
ガキィン…!!ッとマルコとシャンクスは刃と脚を交え戦闘を始めた。
『……クク』
「……相変わらずじゃねェか、レニー」
『ニューゲート…。悪いな最近シャンクスに見合う輩がなかなかおらぬ故、鳥の小僧を借り受けた』
「グララララ…!! てめェの目利きは本物だ。文句はねェよ」
『ほう。やはり主は見処があるのォ』
「そうか? ならレニーよ、うちに来ねェか?」
「あぁ!?ニューゲイト! レニーはうちのクルーだぞ!!」
『……』
白ひげとレニーの会話にロジャーが割って入る。白ひげはそれを一蹴した。
「グラララ…てめェには聞いてねェよ、ロジャー。どうだレニー、おれの息子にならねェか?」
『……断る。我には“年下”の親など、必要ないからのォ』
レニーは白ひげに【陽】を向ける。
『だがニューゲイト、我は今暇をもて余しておる。相手くらいはしてやるぞ』
「フン…残念だがてめェを相手にしてェ息子は山程いやがる。おれが出るのはまだ早ェ」
「そうだ…!! まずおれと戦ってもらうぜ!!」
『!』
ガキィン………!!
レニーは細く白い刀、【陽】で2本の刀を受けた。受けられた剣士、ビスタは驚く。
「!」
『ほう、“鳥”の次は“剣士”か』
「お初にお目にかかる、“吸血鬼”!!」
「「5番隊のビスタだ!!」」
ロジャーのクルーから声が上がる。
「なんだレニー、モテモテじゃねェか」
『まぁ、主よりも魅力があると言うことじゃな』
ロジャーの言葉にレニーが当然だと言うように答える。ロジャーはニヤッと笑った。
「シシ…じゃあ、そんなてめェがおれの仲間になったってことは…てめェにとっておれは魅力的ってことか?」
『……自惚れるな。若僧は黙って目の前の者とでも戦っておれ』
「照れんじゃねェよ!」
『黙らんか!! 今すぐ喰らうぞ、この若僧が!!!』
「おお恐ェ恐ェ」
キィンキィンとビスタの太刀を見ずに受け流しながら、レニーはロジャーに怒鳴る。ロジャーはそれに対し笑いながら言葉を返した。
「こりゃ強いな…!! マルコが毎回挑む理由も解らないことはない!」
ビスタは自分がないがしろにされていることよりも、自分の攻撃が全てが目の前の白く細い刀に阻まれることに感嘆していた。レニーがビスタに目を向ける。
『……。筋は悪くないぞ、“剣士”の小僧。ただこれが我と主の“差”であるだけじゃ』
「!」
『これを受け切ったら名を覚えてやろう………“玖鷺澄 ”』
ビスタの剣をはじき、ふっと距離を取ったレニーは大気を薙いだ。薙いだ先から9本の斬撃が鳥のように羽ばたきビスタへ向かっていく。
「9つ!?………!!」
ビスタは二本の刀を捌き、3本の斬撃を相殺する。しかし、残り6本が襲いかかった。
「ウォォオォ!!」
ガキィン………!!
「ジョズ…!!」
「…!!!」
身体をダイヤモンドに変え、レニーの斬撃を受けたのは2番隊のジョズ。
『ほう……“石”の小僧か。まったく主の所も粒ぞろいじゃな、ニューゲイト』
「グラララ…自慢の息子達だ」
『じゃが……。我にはまだ物足りぬ。そろそろ相手をせよ』
「おい、レニー!! ニューゲイトの相手はおれだ!!」
『フン……早い者勝ちじゃろ』
「レニー…ズルイぞ!!」
「グラララ……久々に運動でもするか」
ズゥンと椅子から立ち上がった白ひげ。
目の前に対峙するレニーに向けて不敵な笑みを浮かべた。
【好敵手】終
見張り台から声が降ってくる。甲板にクルーが集まって来た。
【
ロジャーの船、オーロ・ジャクソン号の横に白ひげの船、モビーディック号が止まる。
「よう!ニューゲート! 久しぶりだな」
「グララララ。敵に久しぶりたァ、余裕じゃねェか…ロジャー!!」
ロジャーはニンッと笑う。それが合図だ。
「野郎共!! 戦闘だ!!!」
「「「おう!!」」」
「てめェら、派手に暴れて来い!」
「「「おおー!!」」」
両クルーが手に手に武器を取ると、互いの船へ乗り込む。一気に乱戦になった。そんな中、モビーディック号から一筋の青い光が飛ぶ。
ガキィン……!!
「……っ!!」
『クク……そう。急くな、“鳥”の小僧』
青い光…否青い炎を纏った“不死鳥のマルコ”の空からの奇襲は同じく空に浮かぶ黒いローブを羽織ったレニーによって阻まれる。
「また、お前かよい!! “吸血鬼”…!!」
『ふむ…。幾日よりは強くなったようじゃが、相も変わらず攻撃がワンパターンじゃ。それではいつまで経っても我の足元にも及ばぬぞ、“鳥”の小僧…!!』
「おれは“マルコ”だよい!! いい加減覚えろよい!」
ダンッとマルコが蹴りを入れる。レニーはそれをいとも簡単に掴んだ。
「あ!」
『クク…言ったであろう。我に名を覚えさせたければ、シャンクスくらいには勝って来いとな…。“
「!」
レニーは鏡を発生させると、マルコをその鏡の中へ放り込んだ。
「鏡!?」
敵を倒したシャンクスの目の前にも鏡が出現する。そこからマルコが現れた。シャンクスは空を見上げる。
「レニーさん!!」
『シャンクス。繰り返すが戦いは実践が一番よい。其奴は主と力が均衡しておる。心してかかれ。気を抜けば“死ぬぞ”…!!』
「うん!!」
「こら、レニー!! おれがシャンクスに勝ったら相手しろよい!」
「なっ!!?おれは負けねェぞ! マルコ!!」
ガキィン…!!ッとマルコとシャンクスは刃と脚を交え戦闘を始めた。
『……クク』
「……相変わらずじゃねェか、レニー」
『ニューゲート…。悪いな最近シャンクスに見合う輩がなかなかおらぬ故、鳥の小僧を借り受けた』
「グララララ…!! てめェの目利きは本物だ。文句はねェよ」
『ほう。やはり主は見処があるのォ』
「そうか? ならレニーよ、うちに来ねェか?」
「あぁ!?ニューゲイト! レニーはうちのクルーだぞ!!」
『……』
白ひげとレニーの会話にロジャーが割って入る。白ひげはそれを一蹴した。
「グラララ…てめェには聞いてねェよ、ロジャー。どうだレニー、おれの息子にならねェか?」
『……断る。我には“年下”の親など、必要ないからのォ』
レニーは白ひげに【陽】を向ける。
『だがニューゲイト、我は今暇をもて余しておる。相手くらいはしてやるぞ』
「フン…残念だがてめェを相手にしてェ息子は山程いやがる。おれが出るのはまだ早ェ」
「そうだ…!! まずおれと戦ってもらうぜ!!」
『!』
ガキィン………!!
レニーは細く白い刀、【陽】で2本の刀を受けた。受けられた剣士、ビスタは驚く。
「!」
『ほう、“鳥”の次は“剣士”か』
「お初にお目にかかる、“吸血鬼”!!」
「「5番隊のビスタだ!!」」
ロジャーのクルーから声が上がる。
「なんだレニー、モテモテじゃねェか」
『まぁ、主よりも魅力があると言うことじゃな』
ロジャーの言葉にレニーが当然だと言うように答える。ロジャーはニヤッと笑った。
「シシ…じゃあ、そんなてめェがおれの仲間になったってことは…てめェにとっておれは魅力的ってことか?」
『……自惚れるな。若僧は黙って目の前の者とでも戦っておれ』
「照れんじゃねェよ!」
『黙らんか!! 今すぐ喰らうぞ、この若僧が!!!』
「おお恐ェ恐ェ」
キィンキィンとビスタの太刀を見ずに受け流しながら、レニーはロジャーに怒鳴る。ロジャーはそれに対し笑いながら言葉を返した。
「こりゃ強いな…!! マルコが毎回挑む理由も解らないことはない!」
ビスタは自分がないがしろにされていることよりも、自分の攻撃が全てが目の前の白く細い刀に阻まれることに感嘆していた。レニーがビスタに目を向ける。
『……。筋は悪くないぞ、“剣士”の小僧。ただこれが我と主の“差”であるだけじゃ』
「!」
『これを受け切ったら名を覚えてやろう………“
ビスタの剣をはじき、ふっと距離を取ったレニーは大気を薙いだ。薙いだ先から9本の斬撃が鳥のように羽ばたきビスタへ向かっていく。
「9つ!?………!!」
ビスタは二本の刀を捌き、3本の斬撃を相殺する。しかし、残り6本が襲いかかった。
「ウォォオォ!!」
ガキィン………!!
「ジョズ…!!」
「…!!!」
身体をダイヤモンドに変え、レニーの斬撃を受けたのは2番隊のジョズ。
『ほう……“石”の小僧か。まったく主の所も粒ぞろいじゃな、ニューゲイト』
「グラララ…自慢の息子達だ」
『じゃが……。我にはまだ物足りぬ。そろそろ相手をせよ』
「おい、レニー!! ニューゲイトの相手はおれだ!!」
『フン……早い者勝ちじゃろ』
「レニー…ズルイぞ!!」
「グラララ……久々に運動でもするか」
ズゥンと椅子から立ち上がった白ひげ。
目の前に対峙するレニーに向けて不敵な笑みを浮かべた。
【好敵手】終