海賊王ゴールド・ロジャーが処刑されたその日、

処刑場となったイーストブルーのローグタウンは“吸血鬼”により、恐怖に陥れられた。
しかしそこに現れた海軍本部中将モンキー・D・ガープにより、“吸血鬼”は屈することとなる。

その後、雨が上がり全てが終わったローグタウン。
多くの死傷者を出したあの時が嘘であったかのように、広場の大穴以外、傷ひとつついていなかった。
調査にあたった海兵達は、その状況に目を見張ったという。


同じ頃、政府と海軍の上層部は、己の失態と“吸血鬼”が作り出した海賊達の首を全て手中に収め、世界にこう知らせた。


―――海賊王、ゴールド・ロジャー イーストブルーのローグタウンにて処刑



その文面にはあの日のローグタウンに“吸血鬼”が存在した記録はない。
報せが出されたその日を境に、“吸血鬼”は世界から葬られたのだ。




捕まった“吸血鬼”レニー・レニゲイドは、“海軍の英雄”ガープの手によって静かにインペルダウンに収容される。

収容場所は、LEVEL6。
無限の地獄と呼ばれる牢獄へ、吸血鬼は誘われた。





【1000年目の約束】(4)終