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頭を巡る言葉にアルトは金縛りあったように体が動かせない。呆然としていた。
『………』
「フッフッフ…なんだァ?すでに自覚があったのか」
ドフラミンゴは静かに、しかし嬉々とした口調で話す。
「てめェは人も街も国も“島ごと”ぶっ壊したあの世界的犯罪者。フッフッフ…!!
そして、センゴク達はすでにお前の“正体”に気付いてる…!!しかも“この時期に”だ」
――――ズキンッ
『そんなハズ……ない』
頭痛がひどくなる。いろんなことが頭に溢れ混乱する。
「残念だがな、アルト。てめェは犯罪者だ…!しかも超一級のな」
『黙れ!!』
アルトは右手でドフラミンゴに殴りかかる。ドフラミンゴは指を動かした。
『っ!?』
「フフフ…熱くなるなよ、アルト。動揺する必要はねェじゃねェか」
『くっ…!!』
アルトの右手も拘束される。ドフラミンゴはアルトに手を向けたまま話す。
「世界的犯罪者…結構なこった。この機に“海軍の犬”なんかやめちまえよ」
『離せ…!!』
アルトの両手はドフラミンゴの何らかの力により拘束され動かない。
――――ズキンッ
『……っ』
「フッフッフッ」
『――僕が…世界的犯罪者だと、気付いたのならセンゴクサン達はすぐに処刑するはずだ』
「フフ…てめェも“世界の裏”で仕事をしていたならわかるだろう?センゴクも世界政府も一筋縄じゃねェってことは。
つまり政府や海軍はお前を“そのまま手駒にする”ことを選んだんだよ」
『嘘はたいがいに……しろ』
――――ズキンッ
「おれはお前に嘘はつかねェよ。フフフフ…なんせこっちの方が面白ェからな」
―――ズキンッ
「それに」
『……れ』
――――ズキンッ
「実際はわかったんだろ?てめェが政府やセンゴクにただ利用されてるだけだって」
『黙れ…!!』
アルトはドフラミンゴに右足を振り上げた。ドフラミンゴはその蹴りを避ける。
蹴りの余波が天井の照明にあたり破壊された。
「フフ…」
ドフラミンゴは笑う。しかし、目の前にアルトはいない。
「ああん?」
ドフラミンゴが首をひねった瞬間、脇腹にアルトの蹴りが思いっ切り入った。
「……っ」
ドフラミンゴは体勢が崩れ本の山に倒れて込む。
『ハァ…ハァ……。アンタに、ひとつだけ言っておく』
アルトは両手に銃を持ち、銀色の銃を本の山に倒れ込んだドフラミンゴに突き付ける。そしてもう一方…金色の銃の引き金を引いた。
バンバンバン……!!
『……』
「……」
アルトは銃声の後、荒い呼吸を整えるために長く息を吐く。
ドフラミンゴの顔の横では、本が銃により無惨な姿になっていた。
ドフラミンゴは怪訝な顔でアルトを見る。
『センゴクサンからの命令は“七武海(アンタ)を殺すな”だ。
―――“撃つな”とは書かれていない…!!』
「……」
『だがこれが最終警告だ、ドフラミンゴ。センゴクサン達をこれ以上侮辱するなら、“命令”を無視してアンタを殺す…!!』
「フフフ…フッフッフッフッ…!!」
『?』
「フフフフフフフフ!!!!」
ドフラミンゴは心の底から大笑いする。アルトはドフラミンゴを睨みつけた。
『何がおかしい?』
一通り笑ったドフラミンゴがサングラス越しにアルトに目を向ける。
「いや。大した忠義心だと思ってな。まったく…恐れ入ったぜ」
『……』
「だがなアルト…」
『?』
ドフラミンゴは笑みを顔に張り付けたままアルトに言う。
「海軍はてめェの“味方”じゃねェんだよ」
『……っ。まだ言うか……!!』
「ノティ中将!!」
外からロールの声が聞こえたのと同時にバンッ!!とけたたましくアルトの部屋のドアが開かれた。
そして転がり込むように部屋に入るとロールは銃を構える。
「……なっ…ドフラミンゴ!?」
ロールは銃を向けるアルトと本の山に倒れ込んでいるドフラミンゴを見て驚きの声を上げた。
アルトはドフラミンゴに目を向けたまま、声の主を確認する。
『……ロールクンか』
「はい。……中将これは…??」
『……。侵入者だ。今すぐマリージョアに戻してくれ』
「わかりました」
『内密に頼むよ』
「はっ……!!少々お待ち下さい」
ロールは銃を構えながら子電伝虫を取り出す。そしてシュフォンに連絡を入れ始めた。
『……ロールクンに感謝するんだね。あと一歩遅かったら引き金を引いていた』
「フッフッフッ……そりゃ、残念だ」
『……。アンタは何を考えてる…??僕のことなんか調べて、なんになるんだ?』
その問いにドフラミンゴは笑う。
「おれはなァ、アルト…。てめェを“新時代”に誘いに来たんだ…!!」
『“新時代”……??』
「これから始まるのさ、強い者だけが残れる時代がな…!!お前はその時代に相応しい」
『何、言って……』
「失礼します!!」
シュフォンが部下数人を引き連れやって来た。
「ドンキホーテ・ドフラミンゴ様、お戻りを」
「……チッ」
アルトは銃をおろす。ドフラミンゴはアルトの前を通りすぎる間際、口を開く。
「“狂奏者”だ」
『!?』
ドフラミンゴはアルトだけに聞こえる様に言った。
「調べてみな。てめェの立場を理解出来るハズだぜ」
『……さっさと消えろ…!!』
「フフ…」
シュフォン達がドフラミンゴを囲い、部屋の外へ導く。
外に出る間際、ドフラミンゴが大きな声を上げた。
「フフ…フッフッフ!!!アルト、おれと一緒に“新時代”へ行こうぜ!!!」
.
『………』
「フッフッフ…なんだァ?すでに自覚があったのか」
ドフラミンゴは静かに、しかし嬉々とした口調で話す。
「てめェは人も街も国も“島ごと”ぶっ壊したあの世界的犯罪者。フッフッフ…!!
そして、センゴク達はすでにお前の“正体”に気付いてる…!!しかも“この時期に”だ」
――――ズキンッ
『そんなハズ……ない』
頭痛がひどくなる。いろんなことが頭に溢れ混乱する。
「残念だがな、アルト。てめェは犯罪者だ…!しかも超一級のな」
『黙れ!!』
アルトは右手でドフラミンゴに殴りかかる。ドフラミンゴは指を動かした。
『っ!?』
「フフフ…熱くなるなよ、アルト。動揺する必要はねェじゃねェか」
『くっ…!!』
アルトの右手も拘束される。ドフラミンゴはアルトに手を向けたまま話す。
「世界的犯罪者…結構なこった。この機に“海軍の犬”なんかやめちまえよ」
『離せ…!!』
アルトの両手はドフラミンゴの何らかの力により拘束され動かない。
――――ズキンッ
『……っ』
「フッフッフッ」
『――僕が…世界的犯罪者だと、気付いたのならセンゴクサン達はすぐに処刑するはずだ』
「フフ…てめェも“世界の裏”で仕事をしていたならわかるだろう?センゴクも世界政府も一筋縄じゃねェってことは。
つまり政府や海軍はお前を“そのまま手駒にする”ことを選んだんだよ」
『嘘はたいがいに……しろ』
――――ズキンッ
「おれはお前に嘘はつかねェよ。フフフフ…なんせこっちの方が面白ェからな」
―――ズキンッ
「それに」
『……れ』
――――ズキンッ
「実際はわかったんだろ?てめェが政府やセンゴクにただ利用されてるだけだって」
『黙れ…!!』
アルトはドフラミンゴに右足を振り上げた。ドフラミンゴはその蹴りを避ける。
蹴りの余波が天井の照明にあたり破壊された。
「フフ…」
ドフラミンゴは笑う。しかし、目の前にアルトはいない。
「ああん?」
ドフラミンゴが首をひねった瞬間、脇腹にアルトの蹴りが思いっ切り入った。
「……っ」
ドフラミンゴは体勢が崩れ本の山に倒れて込む。
『ハァ…ハァ……。アンタに、ひとつだけ言っておく』
アルトは両手に銃を持ち、銀色の銃を本の山に倒れ込んだドフラミンゴに突き付ける。そしてもう一方…金色の銃の引き金を引いた。
バンバンバン……!!
『……』
「……」
アルトは銃声の後、荒い呼吸を整えるために長く息を吐く。
ドフラミンゴの顔の横では、本が銃により無惨な姿になっていた。
ドフラミンゴは怪訝な顔でアルトを見る。
『センゴクサンからの命令は“七武海(アンタ)を殺すな”だ。
―――“撃つな”とは書かれていない…!!』
「……」
『だがこれが最終警告だ、ドフラミンゴ。センゴクサン達をこれ以上侮辱するなら、“命令”を無視してアンタを殺す…!!』
「フフフ…フッフッフッフッ…!!」
『?』
「フフフフフフフフ!!!!」
ドフラミンゴは心の底から大笑いする。アルトはドフラミンゴを睨みつけた。
『何がおかしい?』
一通り笑ったドフラミンゴがサングラス越しにアルトに目を向ける。
「いや。大した忠義心だと思ってな。まったく…恐れ入ったぜ」
『……』
「だがなアルト…」
『?』
ドフラミンゴは笑みを顔に張り付けたままアルトに言う。
「海軍はてめェの“味方”じゃねェんだよ」
『……っ。まだ言うか……!!』
「ノティ中将!!」
外からロールの声が聞こえたのと同時にバンッ!!とけたたましくアルトの部屋のドアが開かれた。
そして転がり込むように部屋に入るとロールは銃を構える。
「……なっ…ドフラミンゴ!?」
ロールは銃を向けるアルトと本の山に倒れ込んでいるドフラミンゴを見て驚きの声を上げた。
アルトはドフラミンゴに目を向けたまま、声の主を確認する。
『……ロールクンか』
「はい。……中将これは…??」
『……。侵入者だ。今すぐマリージョアに戻してくれ』
「わかりました」
『内密に頼むよ』
「はっ……!!少々お待ち下さい」
ロールは銃を構えながら子電伝虫を取り出す。そしてシュフォンに連絡を入れ始めた。
『……ロールクンに感謝するんだね。あと一歩遅かったら引き金を引いていた』
「フッフッフッ……そりゃ、残念だ」
『……。アンタは何を考えてる…??僕のことなんか調べて、なんになるんだ?』
その問いにドフラミンゴは笑う。
「おれはなァ、アルト…。てめェを“新時代”に誘いに来たんだ…!!」
『“新時代”……??』
「これから始まるのさ、強い者だけが残れる時代がな…!!お前はその時代に相応しい」
『何、言って……』
「失礼します!!」
シュフォンが部下数人を引き連れやって来た。
「ドンキホーテ・ドフラミンゴ様、お戻りを」
「……チッ」
アルトは銃をおろす。ドフラミンゴはアルトの前を通りすぎる間際、口を開く。
「“狂奏者”だ」
『!?』
ドフラミンゴはアルトだけに聞こえる様に言った。
「調べてみな。てめェの立場を理解出来るハズだぜ」
『……さっさと消えろ…!!』
「フフ…」
シュフォン達がドフラミンゴを囲い、部屋の外へ導く。
外に出る間際、ドフラミンゴが大きな声を上げた。
「フフ…フッフッフ!!!アルト、おれと一緒に“新時代”へ行こうぜ!!!」
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