中将のお仕事
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ドンドンドン!!
「ノティ中将!!……ノティ中将!!」
ドアを強く叩くのはアルトの指揮する小隊のNo.2ロール少将。アルトの参謀であり、世話役のような役割をしている。
『…………んっ』
彼らは今任務のため船の上にいる。アルトはその船の司令室におり、窓の近くで座り込み暖かい日射しを受けながらウトウトとしていた。
「ノティ中将、開けますよ!!」
『ふぁい……どうしたのロールクン。そんなに慌てて』
アルトは眠い目を擦りながら言う。ロール少将はため息混じりに、いつものことと慣れた様に話を進める。
「只今、目標の海賊船を捉えました。あちらも本艦に気づいたようです」
『逃げてるの?』
「いえ。迎撃準備をしているようです」
『そう……。なら、こっちは戦闘準備を。大砲で牽制しながら船の間を詰めて』
「勧告はどうしますか?」
『ん〜、一応しておこう。やらないと後で怒られそうだ』
「はっ!!」
あっ、とアルトは思い出し様にロール少将に付け加える。
『ロールクン。今回の白兵戦は僕だけで構わないから』
「中将お一人で!? 私も加勢しますよ」
ロール少将の言葉にアルトは首を横に振る。
『いらないよ。今日の海賊は白兵戦は弱いからすぐ片付く。でも砲撃の質は悪くないから、キミ達は近寄る時と白兵戦中のそれを防いでほしい』
アルトは立ち上がり、ん~っと背中を伸ばす、そしてはぁっと力を抜いた。起きた目でロール少将を改めて見る。
『それが今回は最良だろ、ロールクン。僕は砲撃からこの艦を守る術をまだ知らない。だから、それはキミ達に任せる。僕はあちらで敵を抑えるから』
「そうですが…。ノティ中将は指示だけしてお休みなさってても構わないのですよ」
ロール少将は聞き入れないであろう言葉をアルトに言う。案の定アルトは気に入らない様子でため息をついた。
『ロールクン。僕は何度も同じことを言うのはキライだと言わなかったかい?』
自分より二周り程若い中将の放つ覇気に気圧される。
「失礼しました……」
『……いや、構わない。まぁ、僕が死にそうになったらまとめて“始末”してくれて…』
「失礼ながら、“始末”ではなく“援護”させて頂きます。それでは、甲板にお越しください」
ロール少将はアルトの言葉を切り、失礼します!っと敬礼し部屋を出て行った。
『………はぁ。なんだかロールクンはクザンクンによく似てるな…』
アルトは銃を腰にぶら下げ、チョコレートを一欠片取り甲板に向かった。
【中将のお仕事】
「ノティ中将!」
『キョリは?』
アルトはチョコレートをかじりながら聞く。
「20mくらいです」
『なら5mまで寄せて。僕があっちに移ったら10mまで後退して待機。ロールクン、その間の船の指揮はキミに任せるからね』
「わかりました。お気をつけて」
『うん』
5mに差し掛かるところでアルトは甲板から駆け出し、海賊船にジャンプして乗り込んだ。
「後退だ! 准将!ノティ中将を見失うな!!」
「はっ!!」
ロール少将指揮のもと後退する船。その船で砲撃に備えながら一人の海兵が隣にいる同僚に話しかける。
「なぁ、中将だけで本当に大丈夫なのか…?」
「……? ああ、お前最近配属されたんだったな。ノティ中将なら大丈夫だ」
「なんで言い切れる?」
「ノティ中将は初陣のとき、お一人で3隻の海賊船を落としたんだ」
「一人で3隻!!?」
「ああ。中将は我々と共に戦うため自分の力を示してくださった。だから我々は中将を信頼している……」
「コラッ!! 集中しろ。中将がお帰りになるまでに砲撃で船を傷つけさせるな!」
「「はっ!!」」
ロール少将は海兵達を叱咤した。海兵達は申し訳ありませんと海賊船に目を向ける。
「…とりあえず。見てればわかる」
海賊船。
「船長、海軍が後退しました!!」
「よし、なぜかはわからないが、砲撃は続けろ!!」
「りょうか……グハァ!!?」
「どうした!!?」
船長と呼ばれた男は返事をした砲撃手が急に倒れたことに驚く。
『……砲撃はやめてもらえるかな。あれ僕らの艦だからね』
「なっ!!?」
「貴様、いつの間に!!?」
『えっ? さっきだよ』
飄々と答えるアルト。船長はそんなアルトに苛立ちを覚えてた。
「一人で何が出来るというんだ!! 死刑だ!! なぶり殺しにしろ!!」
船長の声でオォー!!っと海賊達はアルトに凶器を向け、一斉に襲う。
『やる気満々だなぁ…そういうのキライじゃないけど……。じゃあ、はじめようか』
アルトは金色の銃を抜く。そして近くいる海賊に一瞬で間を詰め、引き金を引く。海賊達が驚く中、アルトは次々に海賊に引き金を引いた。バタバタと倒れる海賊達。
海賊達はアルトのあまりの強さに後退する。ひとりの海賊が腰を抜かす。
「あっ、あいつ…まさか“0”のアルトじゃ……!?!?」
「なっ、なに!!? あの、“0”距離のスナイパー!!?」
『後、10人くらいかな?』
アルトにより一人また一人倒れる。アルトの死角を突いた攻撃でさえもなにもなかったように避け、次の瞬間にはアルトの銃により倒れる。
『後3人…』
アルトは散歩でもするかのように海賊を倒し、船長の元へ向かう。船長はガタガタと震えながらアルトに剣を向ける。
「貴様!! 私を誰だと思っている!」
アルトは首を傾げる。
『海賊でしょ?だから海軍 が来たんだよ』
「くっそぉ――!!」
船長の剣が振り下ろされる。アルトは振り下ろされた剣の刀身を銃口で受け3回引き金を引く。
バンバンバン……パキン
「………なっ、はぁ!!? なぜ折れた!!?これは高級品だぞ!!」
『そんなの知らない』
ガチャっとアルトは悲鳴をあげる船長の額に銃口をつける。
『煩いのはキライだよ』
「………ひぃ」
『確認するよ。アンタが“貴族海賊のフランツ”だね?』
どうなの?っと引き金に手をかけながら尋ねる。
「はっはい、そうです!!」
船長、貴族海賊のフランツは首が取れるんじゃないかというくらい縦に振った。 アルトは頷く。
『そう。ならもういいよ』
アルトは引き金を引いた。
バンッ
「ノティ中将!!……ノティ中将!!」
ドアを強く叩くのはアルトの指揮する小隊のNo.2ロール少将。アルトの参謀であり、世話役のような役割をしている。
『…………んっ』
彼らは今任務のため船の上にいる。アルトはその船の司令室におり、窓の近くで座り込み暖かい日射しを受けながらウトウトとしていた。
「ノティ中将、開けますよ!!」
『ふぁい……どうしたのロールクン。そんなに慌てて』
アルトは眠い目を擦りながら言う。ロール少将はため息混じりに、いつものことと慣れた様に話を進める。
「只今、目標の海賊船を捉えました。あちらも本艦に気づいたようです」
『逃げてるの?』
「いえ。迎撃準備をしているようです」
『そう……。なら、こっちは戦闘準備を。大砲で牽制しながら船の間を詰めて』
「勧告はどうしますか?」
『ん〜、一応しておこう。やらないと後で怒られそうだ』
「はっ!!」
あっ、とアルトは思い出し様にロール少将に付け加える。
『ロールクン。今回の白兵戦は僕だけで構わないから』
「中将お一人で!? 私も加勢しますよ」
ロール少将の言葉にアルトは首を横に振る。
『いらないよ。今日の海賊は白兵戦は弱いからすぐ片付く。でも砲撃の質は悪くないから、キミ達は近寄る時と白兵戦中のそれを防いでほしい』
アルトは立ち上がり、ん~っと背中を伸ばす、そしてはぁっと力を抜いた。起きた目でロール少将を改めて見る。
『それが今回は最良だろ、ロールクン。僕は砲撃からこの艦を守る術をまだ知らない。だから、それはキミ達に任せる。僕はあちらで敵を抑えるから』
「そうですが…。ノティ中将は指示だけしてお休みなさってても構わないのですよ」
ロール少将は聞き入れないであろう言葉をアルトに言う。案の定アルトは気に入らない様子でため息をついた。
『ロールクン。僕は何度も同じことを言うのはキライだと言わなかったかい?』
自分より二周り程若い中将の放つ覇気に気圧される。
「失礼しました……」
『……いや、構わない。まぁ、僕が死にそうになったらまとめて“始末”してくれて…』
「失礼ながら、“始末”ではなく“援護”させて頂きます。それでは、甲板にお越しください」
ロール少将はアルトの言葉を切り、失礼します!っと敬礼し部屋を出て行った。
『………はぁ。なんだかロールクンはクザンクンによく似てるな…』
アルトは銃を腰にぶら下げ、チョコレートを一欠片取り甲板に向かった。
【中将のお仕事】
「ノティ中将!」
『キョリは?』
アルトはチョコレートをかじりながら聞く。
「20mくらいです」
『なら5mまで寄せて。僕があっちに移ったら10mまで後退して待機。ロールクン、その間の船の指揮はキミに任せるからね』
「わかりました。お気をつけて」
『うん』
5mに差し掛かるところでアルトは甲板から駆け出し、海賊船にジャンプして乗り込んだ。
「後退だ! 准将!ノティ中将を見失うな!!」
「はっ!!」
ロール少将指揮のもと後退する船。その船で砲撃に備えながら一人の海兵が隣にいる同僚に話しかける。
「なぁ、中将だけで本当に大丈夫なのか…?」
「……? ああ、お前最近配属されたんだったな。ノティ中将なら大丈夫だ」
「なんで言い切れる?」
「ノティ中将は初陣のとき、お一人で3隻の海賊船を落としたんだ」
「一人で3隻!!?」
「ああ。中将は我々と共に戦うため自分の力を示してくださった。だから我々は中将を信頼している……」
「コラッ!! 集中しろ。中将がお帰りになるまでに砲撃で船を傷つけさせるな!」
「「はっ!!」」
ロール少将は海兵達を叱咤した。海兵達は申し訳ありませんと海賊船に目を向ける。
「…とりあえず。見てればわかる」
海賊船。
「船長、海軍が後退しました!!」
「よし、なぜかはわからないが、砲撃は続けろ!!」
「りょうか……グハァ!!?」
「どうした!!?」
船長と呼ばれた男は返事をした砲撃手が急に倒れたことに驚く。
『……砲撃はやめてもらえるかな。あれ僕らの艦だからね』
「なっ!!?」
「貴様、いつの間に!!?」
『えっ? さっきだよ』
飄々と答えるアルト。船長はそんなアルトに苛立ちを覚えてた。
「一人で何が出来るというんだ!! 死刑だ!! なぶり殺しにしろ!!」
船長の声でオォー!!っと海賊達はアルトに凶器を向け、一斉に襲う。
『やる気満々だなぁ…そういうのキライじゃないけど……。じゃあ、はじめようか』
アルトは金色の銃を抜く。そして近くいる海賊に一瞬で間を詰め、引き金を引く。海賊達が驚く中、アルトは次々に海賊に引き金を引いた。バタバタと倒れる海賊達。
海賊達はアルトのあまりの強さに後退する。ひとりの海賊が腰を抜かす。
「あっ、あいつ…まさか“0”のアルトじゃ……!?!?」
「なっ、なに!!? あの、“0”距離のスナイパー!!?」
『後、10人くらいかな?』
アルトにより一人また一人倒れる。アルトの死角を突いた攻撃でさえもなにもなかったように避け、次の瞬間にはアルトの銃により倒れる。
『後3人…』
アルトは散歩でもするかのように海賊を倒し、船長の元へ向かう。船長はガタガタと震えながらアルトに剣を向ける。
「貴様!! 私を誰だと思っている!」
アルトは首を傾げる。
『海賊でしょ?だから
「くっそぉ――!!」
船長の剣が振り下ろされる。アルトは振り下ろされた剣の刀身を銃口で受け3回引き金を引く。
バンバンバン……パキン
「………なっ、はぁ!!? なぜ折れた!!?これは高級品だぞ!!」
『そんなの知らない』
ガチャっとアルトは悲鳴をあげる船長の額に銃口をつける。
『煩いのはキライだよ』
「………ひぃ」
『確認するよ。アンタが“貴族海賊のフランツ”だね?』
どうなの?っと引き金に手をかけながら尋ねる。
「はっはい、そうです!!」
船長、貴族海賊のフランツは首が取れるんじゃないかというくらい縦に振った。 アルトは頷く。
『そう。ならもういいよ』
アルトは引き金を引いた。
バンッ