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「クザンは後から来るのかなァ~?」
『たぶん…』
「……」
『……』
アルトは黄猿と話をしつつ、ちらっと赤犬を見る。すごく不機嫌そうだった。
『あ…赤犬サン、その…さっきはごめんなさい』
「もうええ。気にしちょらんわ」
「良かったねェ~アルトくん」
『うん』
「お~い」
後ろから青キジがいつもの足取りでやって来る。そして3人と合流した。
『話は終わったの?』
「まぁな。ところで、アルト。任務入ったんだって?」
『ああ。ポートガスを護送するオニグモクンの手伝いだよ』
「そうかそうか。まぁ、謹慎明けの久々の仕事頑張ってきなさいな」
『謹慎って言っても4日くらいじゃ休暇みたいなもんだね』
「いいね。休暇!おれもほしい!!」
「クザンはいつもサボってんじゃない」
「まったくじゃ」
「うるさいなァ。アンタらおれに天竜人の対応全部押し付けて来たじゃない!!あれ、ものすごく面倒だったんだよ!」
『ヘェ~クザンクンが仕事?珍しいね』
「珍しいってそんな」
「立つ瀬ないねェ~」
「――そうだ、アルト。謹慎明けに部屋の片づけ手伝ってよ!書類もあるし!!」
『遠慮する』
「あらら即答」
「いい加減、書類くらいアルトに丸投げせんと自分でせんか!!」
「いいだろデスクワークはアルトの方が有能なんだから。それに回って来る書類はキレイな方がいいでしょうが」
『……僕をサボりの口実にしないでくれ』
アルトは肩を竦める。4人でする久々の会話はとても平穏なものだ。
(……)
なのに、今日はやけに胸をうつ。とても愛おしいものの様にアルトは感じた。
言い合う大将達の隣を歩きながら、ふと空を見上げる。
空には黄色に輝く月が見えた。月の光のおかげで今日は夜でも明るい。
(…あれ?)
そんな月にアルトは微かに既視感を覚えた。
「アルト!」
『!』
思考がフッと消える。アルトは見上げるのをやめ、前を見た。すると少し先に3人が立っていた。いつの間にか足を止めていた様だ。
「アルトく~ん行くよォ」
「はよせい」
『――うん!今行くよ』
アルトは3人の下へ速足で向かって行った。
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『たぶん…』
「……」
『……』
アルトは黄猿と話をしつつ、ちらっと赤犬を見る。すごく不機嫌そうだった。
『あ…赤犬サン、その…さっきはごめんなさい』
「もうええ。気にしちょらんわ」
「良かったねェ~アルトくん」
『うん』
「お~い」
後ろから青キジがいつもの足取りでやって来る。そして3人と合流した。
『話は終わったの?』
「まぁな。ところで、アルト。任務入ったんだって?」
『ああ。ポートガスを護送するオニグモクンの手伝いだよ』
「そうかそうか。まぁ、謹慎明けの久々の仕事頑張ってきなさいな」
『謹慎って言っても4日くらいじゃ休暇みたいなもんだね』
「いいね。休暇!おれもほしい!!」
「クザンはいつもサボってんじゃない」
「まったくじゃ」
「うるさいなァ。アンタらおれに天竜人の対応全部押し付けて来たじゃない!!あれ、ものすごく面倒だったんだよ!」
『ヘェ~クザンクンが仕事?珍しいね』
「珍しいってそんな」
「立つ瀬ないねェ~」
「――そうだ、アルト。謹慎明けに部屋の片づけ手伝ってよ!書類もあるし!!」
『遠慮する』
「あらら即答」
「いい加減、書類くらいアルトに丸投げせんと自分でせんか!!」
「いいだろデスクワークはアルトの方が有能なんだから。それに回って来る書類はキレイな方がいいでしょうが」
『……僕をサボりの口実にしないでくれ』
アルトは肩を竦める。4人でする久々の会話はとても平穏なものだ。
(……)
なのに、今日はやけに胸をうつ。とても愛おしいものの様にアルトは感じた。
言い合う大将達の隣を歩きながら、ふと空を見上げる。
空には黄色に輝く月が見えた。月の光のおかげで今日は夜でも明るい。
(…あれ?)
そんな月にアルトは微かに既視感を覚えた。
「アルト!」
『!』
思考がフッと消える。アルトは見上げるのをやめ、前を見た。すると少し先に3人が立っていた。いつの間にか足を止めていた様だ。
「アルトく~ん行くよォ」
「はよせい」
『――うん!今行くよ』
アルトは3人の下へ速足で向かって行った。
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