近くて遠い存在
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「(バーソロミュー・くまの肉体に加え…黄猿の攻撃力を再現したのか、ベガパンク…!!
“パシフィスタ”がここまで形になっていたとは……!!)」
呆然とするドレークに黄猿が話し掛ける。
「ドレーク少将…ああ…“元”少将。君、アルトくんを見なかったかい?」
「なっ!!?」
ドレークは驚き、目を見張る。黄猿は残念そうに息をついた。
「見てないのかァ~…。おっかしいねェ~、アルトくんは君を捜してこの島にいるはずなんだけどォ」
「アルトが……この島に…??」
「そうなんだよォ~。職務放棄しちゃっててねェ~。わっしはアルトくんを帰還させないと行けないんだよォねェ」
「……アルトがこの島に。じゃあさっきの声は……」
ドレークは記憶を辿ろうとする。しかし次の瞬間、現実が現れた。
『ハァ…ハァ…!!』
「「「!!!」」」
「アルト…!?」
『ドレーク…!!!』
アルトはアプー達がいる建物のすぐ横の路地から現れた。
ドレークはアルトを見る、懐かしい友の顔を。
「(あの時と変わっていないな……)」
ドレークはアルトの顔を見て、嬉しいという感情が溢れた。自然に緩みかけた頬を引き締める。
一方、アルトは肩で息を整えるながら、ドレークを見ていた。目の前にいることがまだ信じられない、という目で。
互いに言葉を発せれない。その沈黙は黄猿一言で壊れた。
「アルトくん。捜したよォ」
『!?……黄猿サン…!!』
アルトは驚きの声をあげる。黄猿はスッと光になったかと思えば、アルトの目の前に立ちはだかった。
それはドレークとは会わせないと言う様に。さらに黄猿はアルトを見下ろし、言った。
「アルトくん、センゴクさんからの命令だよォ。“すぐに帰還しろ”ってねェ~」
『黄猿サン!!お願いだ…!!少しだけ時間をくれないか…??』
黄猿はアルトの頭に手を置き、首を横に振る。
「センゴクさんはアルトくんを見つけ次第、すぐに帰還させろって言ってたからねェ。残念だけど聞けないよォ」
『でも…!!目の前にいるんだ!頼むよ、黄猿サン。1分でいいから!!
後で、いくらでもセンゴクサンに怒られるから!!!』
アルトは黄猿に懇願する。アルトの必死な声に黄猿は少々驚きながらも、許さなかった。
「アルトくん、わっしを困らせないで下さいなァ。ここで許したらわっしがセンゴクさんに怒られるからねェ」
そして黄猿はアルトの頭に置いた手に、グッと力を入れる。
「何より…わっしはこの手でアルトくんを“強制送還”したくないんだよォ」
『!』
アルトは黄猿の目を見て、全身ゾクッと震えた。もうどう説得しても黄猿には意見が通らないことを脳だけでなく、身体が理解する。
『……』
「大丈夫だよォ。ドレーク“元”少将はわっしが他の海賊と一緒に片付けておくから。アルトくんは安心していいんだよォ~」
「「『!』」」
黄猿はアルトの頭を撫でながら言う。有無を言わさない威圧にアルトの顔が少し強張った。
「27番GRの港に軍艦を待たせてるからねェ。1隻使っていいよォ~」
『……わかった』
黄猿はアルトの言葉を聞き、頭から手を離す。アルトは一瞬、黄猿の先にいるドレークを見た。
「………」
『………』
しかしアルトは何も言わず、すぐに目線を外すと、27番の方へ歩いて行った。
「これで一つ仕事が終わったねェ~。よかったよかった」
黄猿は首を鳴らす。晴れ晴れとした顔だった。
「それにしても……なんて顔してんだい?ドレーク“元”少将」
「!」
ドレークはアルトにずっと向けていた目を黄猿に向けた。黄猿はため息をつく。
「裏切ったのは君だろォ?今更、“友人”として会える訳ないのは、わかってたでしょうが」
「…っ!!」
「「??」」
ホーキンスやウルージが疑問符を浮かべる中、ドレークは黄猿を睨み付ける。
「見てられなかったねェ~いつも飄々としてる分、落ち込んでる姿ってのは」
「黄猿…貴様!!」
「でも、もう大丈夫なんだよォ、アルトくんは。ちゃんと立ち直ったしねェ。それに君には彼を心配する権利も必要もないよォ」
黄猿はそう言うとヘラッと笑う。
「だって君の航海はここで終わりだからねェ~」
「!!」
.
“パシフィスタ”がここまで形になっていたとは……!!)」
呆然とするドレークに黄猿が話し掛ける。
「ドレーク少将…ああ…“元”少将。君、アルトくんを見なかったかい?」
「なっ!!?」
ドレークは驚き、目を見張る。黄猿は残念そうに息をついた。
「見てないのかァ~…。おっかしいねェ~、アルトくんは君を捜してこの島にいるはずなんだけどォ」
「アルトが……この島に…??」
「そうなんだよォ~。職務放棄しちゃっててねェ~。わっしはアルトくんを帰還させないと行けないんだよォねェ」
「……アルトがこの島に。じゃあさっきの声は……」
ドレークは記憶を辿ろうとする。しかし次の瞬間、現実が現れた。
『ハァ…ハァ…!!』
「「「!!!」」」
「アルト…!?」
『ドレーク…!!!』
アルトはアプー達がいる建物のすぐ横の路地から現れた。
ドレークはアルトを見る、懐かしい友の顔を。
「(あの時と変わっていないな……)」
ドレークはアルトの顔を見て、嬉しいという感情が溢れた。自然に緩みかけた頬を引き締める。
一方、アルトは肩で息を整えるながら、ドレークを見ていた。目の前にいることがまだ信じられない、という目で。
互いに言葉を発せれない。その沈黙は黄猿一言で壊れた。
「アルトくん。捜したよォ」
『!?……黄猿サン…!!』
アルトは驚きの声をあげる。黄猿はスッと光になったかと思えば、アルトの目の前に立ちはだかった。
それはドレークとは会わせないと言う様に。さらに黄猿はアルトを見下ろし、言った。
「アルトくん、センゴクさんからの命令だよォ。“すぐに帰還しろ”ってねェ~」
『黄猿サン!!お願いだ…!!少しだけ時間をくれないか…??』
黄猿はアルトの頭に手を置き、首を横に振る。
「センゴクさんはアルトくんを見つけ次第、すぐに帰還させろって言ってたからねェ。残念だけど聞けないよォ」
『でも…!!目の前にいるんだ!頼むよ、黄猿サン。1分でいいから!!
後で、いくらでもセンゴクサンに怒られるから!!!』
アルトは黄猿に懇願する。アルトの必死な声に黄猿は少々驚きながらも、許さなかった。
「アルトくん、わっしを困らせないで下さいなァ。ここで許したらわっしがセンゴクさんに怒られるからねェ」
そして黄猿はアルトの頭に置いた手に、グッと力を入れる。
「何より…わっしはこの手でアルトくんを“強制送還”したくないんだよォ」
『!』
アルトは黄猿の目を見て、全身ゾクッと震えた。もうどう説得しても黄猿には意見が通らないことを脳だけでなく、身体が理解する。
『……』
「大丈夫だよォ。ドレーク“元”少将はわっしが他の海賊と一緒に片付けておくから。アルトくんは安心していいんだよォ~」
「「『!』」」
黄猿はアルトの頭を撫でながら言う。有無を言わさない威圧にアルトの顔が少し強張った。
「27番GRの港に軍艦を待たせてるからねェ。1隻使っていいよォ~」
『……わかった』
黄猿はアルトの言葉を聞き、頭から手を離す。アルトは一瞬、黄猿の先にいるドレークを見た。
「………」
『………』
しかしアルトは何も言わず、すぐに目線を外すと、27番の方へ歩いて行った。
「これで一つ仕事が終わったねェ~。よかったよかった」
黄猿は首を鳴らす。晴れ晴れとした顔だった。
「それにしても……なんて顔してんだい?ドレーク“元”少将」
「!」
ドレークはアルトにずっと向けていた目を黄猿に向けた。黄猿はため息をつく。
「裏切ったのは君だろォ?今更、“友人”として会える訳ないのは、わかってたでしょうが」
「…っ!!」
「「??」」
ホーキンスやウルージが疑問符を浮かべる中、ドレークは黄猿を睨み付ける。
「見てられなかったねェ~いつも飄々としてる分、落ち込んでる姿ってのは」
「黄猿…貴様!!」
「でも、もう大丈夫なんだよォ、アルトくんは。ちゃんと立ち直ったしねェ。それに君には彼を心配する権利も必要もないよォ」
黄猿はそう言うとヘラッと笑う。
「だって君の航海はここで終わりだからねェ~」
「!!」
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