近くて遠い存在
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27番GRの港。
ズン…!!ドガァン!!!
「逃げろ逃げろ――!!“黄猿”が上陸したぞ!!おい聞いたか!?“七武海”まで動いてるらしい」
「ホントか!?一体誰が……!!」
24番GR。
「ゼェ…ゼェ……!!」
ウルージとバーソロミュー・くまの姿をしたパシフィスタが対峙する。
「…“大将”ばかり警戒していた…!!
“海軍本部”のそばを……すんなり通れないか……!!!」
「………」
『……あれはパシフィスタか』
24番GRに入ったアルトは家の影に隠れ、その様子を窺っていた。
『それにしてもすごい音がしたな。なんか吹っ飛んだ様な……。あれが大将のせいなら間違いなく黄猿サンなんだけど…』
アルトは状況を見ながら遠くで聞こえた音を考察する。
目の前で行われている戦闘はパシフィスタの優勢もあり、アルトは傍観を決め込み移動のチャンスを窺っていた。
移動場所を確認するため戦闘から目をそらす。その瞬間、パシフィスタの巨体が吹っ飛んだ。
『!』
「……!?」
アルトが視線を戻すと、聞き覚えのある声が聞こえる。
「まさかパシフィスタまで来てるとはな」
『!?』
パシフィスタを吹っ飛ばし、ウルージの前に現れたのはドレークだった。
アルトはドレークを見た瞬間、抑えきれず、家の影から飛び出し叫んだ。
『ドレーク!!!』
「!?」
ドレークは名を呼ばれ振り返る、同時にパシフィスタが立ち上がった。
「…!!」
「しまった…!!」
ドガァン…!!
「っ!!!」
「!?」
『!』
ドレークがアルトの声で一瞬の油断した所を突き、パシフィスタはドレークを殴りつけた。
ドレークはその攻撃をモロに受け、近くの家を突き抜け、さらに奥の建物に突っ込む。
それを見届けたかと思えば、パシフィスタは静かに辺りを見渡し、アルトの姿を確認する。
「……ピピピピ。ノティ・アルト中将と確認」
「中将!?こやつも海軍か…!!」
『……』
パシフィスタはウルージを越え、アルトに近づく。アルトはパシフィスタを見上げる。
「ノティ・アルト中将。元帥から“帰還命令”が出ている」
『“帰還命令”……?仕事しろじゃなくて?』
パシフィスタは頷く。アルトは納得がいかない様にため息をついた。
『わかった。でもパシフィスタクン、今は無理だ。目的が果たせたら帰るよ』
「ピピピピ……。拒否を受諾。“強制送還”に移行」
『!?…“軽率(レビティ)”!!』
カンッ
「!!」
パシフィスタがアルトに手を伸ばす。アルトはパシフィスタとの間にピースの壁を作った。
『“強制送還”ね。センゴクサンだいぶ怒ってるな…』
そしてアルトは素早くピースのない側面から、思いっ切りパシフィスタの顔に蹴りを入れる。反応が遅れたパシフィスタはアルトのその蹴りの力を全部受けることとなり、ドレークとはまた違う家に吹っ飛んだ。
ドカー-ン…!!
『……』
アルトは能力を解く。そしてパシフィスタが飛んだ建物の方へ目を向け、言った。
『悪いね、パシフィスタクン。まぁ、始末書は僕が書くから』
24番GR、同島。
「頼むから逃げてくれ!!!」
「ホーキンス船長―――――!!!」
クルーが叫ぶ中、当のホーキンスはタロットカードを取り出す。目の前には黄猿が立っていた。
「“戦闘”…敗北率……100%。“逃走”成功率…12%」
「「「船長~~!!!」」」
「“防御”回避率……76%」
「ちょっとォいいかねェ……“戦桃丸”と言う男を探してるんだけども」
「“生存”死亡率……!!……0%」
最後のカードを引き終え、ホーキンスはカードを手の中に戻す。
「そんな男は知らない。他を当たってくれ…」
「いやあそれが…見つからないとなるとォ、オー…ヒマだからねー…。
――そんな時にまさか“こんな首”を放っとくわけにもいかんでしょう。バジル・ホーキンス………!!」
「「「!!」」」
「速度は…“重さ”。“光”の速度で蹴られた事はあるかい」
そう黄猿が言った時には、ホーキンスの顔の横に黄猿の足があった。
「!」
ホーキンスは真横に足が来て初めて気付く。しかし気付くのが遅すぎた。
ドゴォン!!
「!!!」
「「「船長―っ!!!」」」
.
ズン…!!ドガァン!!!
「逃げろ逃げろ――!!“黄猿”が上陸したぞ!!おい聞いたか!?“七武海”まで動いてるらしい」
「ホントか!?一体誰が……!!」
24番GR。
「ゼェ…ゼェ……!!」
ウルージとバーソロミュー・くまの姿をしたパシフィスタが対峙する。
「…“大将”ばかり警戒していた…!!
“海軍本部”のそばを……すんなり通れないか……!!!」
「………」
『……あれはパシフィスタか』
24番GRに入ったアルトは家の影に隠れ、その様子を窺っていた。
『それにしてもすごい音がしたな。なんか吹っ飛んだ様な……。あれが大将のせいなら間違いなく黄猿サンなんだけど…』
アルトは状況を見ながら遠くで聞こえた音を考察する。
目の前で行われている戦闘はパシフィスタの優勢もあり、アルトは傍観を決め込み移動のチャンスを窺っていた。
移動場所を確認するため戦闘から目をそらす。その瞬間、パシフィスタの巨体が吹っ飛んだ。
『!』
「……!?」
アルトが視線を戻すと、聞き覚えのある声が聞こえる。
「まさかパシフィスタまで来てるとはな」
『!?』
パシフィスタを吹っ飛ばし、ウルージの前に現れたのはドレークだった。
アルトはドレークを見た瞬間、抑えきれず、家の影から飛び出し叫んだ。
『ドレーク!!!』
「!?」
ドレークは名を呼ばれ振り返る、同時にパシフィスタが立ち上がった。
「…!!」
「しまった…!!」
ドガァン…!!
「っ!!!」
「!?」
『!』
ドレークがアルトの声で一瞬の油断した所を突き、パシフィスタはドレークを殴りつけた。
ドレークはその攻撃をモロに受け、近くの家を突き抜け、さらに奥の建物に突っ込む。
それを見届けたかと思えば、パシフィスタは静かに辺りを見渡し、アルトの姿を確認する。
「……ピピピピ。ノティ・アルト中将と確認」
「中将!?こやつも海軍か…!!」
『……』
パシフィスタはウルージを越え、アルトに近づく。アルトはパシフィスタを見上げる。
「ノティ・アルト中将。元帥から“帰還命令”が出ている」
『“帰還命令”……?仕事しろじゃなくて?』
パシフィスタは頷く。アルトは納得がいかない様にため息をついた。
『わかった。でもパシフィスタクン、今は無理だ。目的が果たせたら帰るよ』
「ピピピピ……。拒否を受諾。“強制送還”に移行」
『!?…“軽率(レビティ)”!!』
カンッ
「!!」
パシフィスタがアルトに手を伸ばす。アルトはパシフィスタとの間にピースの壁を作った。
『“強制送還”ね。センゴクサンだいぶ怒ってるな…』
そしてアルトは素早くピースのない側面から、思いっ切りパシフィスタの顔に蹴りを入れる。反応が遅れたパシフィスタはアルトのその蹴りの力を全部受けることとなり、ドレークとはまた違う家に吹っ飛んだ。
ドカー-ン…!!
『……』
アルトは能力を解く。そしてパシフィスタが飛んだ建物の方へ目を向け、言った。
『悪いね、パシフィスタクン。まぁ、始末書は僕が書くから』
24番GR、同島。
「頼むから逃げてくれ!!!」
「ホーキンス船長―――――!!!」
クルーが叫ぶ中、当のホーキンスはタロットカードを取り出す。目の前には黄猿が立っていた。
「“戦闘”…敗北率……100%。“逃走”成功率…12%」
「「「船長~~!!!」」」
「“防御”回避率……76%」
「ちょっとォいいかねェ……“戦桃丸”と言う男を探してるんだけども」
「“生存”死亡率……!!……0%」
最後のカードを引き終え、ホーキンスはカードを手の中に戻す。
「そんな男は知らない。他を当たってくれ…」
「いやあそれが…見つからないとなるとォ、オー…ヒマだからねー…。
――そんな時にまさか“こんな首”を放っとくわけにもいかんでしょう。バジル・ホーキンス………!!」
「「「!!」」」
「速度は…“重さ”。“光”の速度で蹴られた事はあるかい」
そう黄猿が言った時には、ホーキンスの顔の横に黄猿の足があった。
「!」
ホーキンスは真横に足が来て初めて気付く。しかし気付くのが遅すぎた。
ドゴォン!!
「!!!」
「「「船長―っ!!!」」」
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