近くて遠い存在
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海軍本部、ガープの部屋。
「“冥王”シルバーズ・レイリーか……」
煎餅をパリッ…!と食べながら、懐かしむ様にその名を口にするガープ。
「どうやら周りは気づいてないらしく。ただのじいさんとして売り出される様で」
「人間(ヒューマン)オークションで“冥王”を売るか…!!ぶわっはっはっ」
どっ!!と笑い、バリバリと煎餅を食べるガープ。将校は信じ難いらしく言葉を溢す。
「本物にしてはあんまりの状況で…部下も100%の自信がないらしく……!!」
「茶」
「あ…ハイ。どうしましょう中将。センゴク元帥への報告は…」
ガープから湯呑みを受け取り、お茶を注ぐ将校。
「――いや、この話はわしが預かろう…他の誰にも言うな。センゴクにもじゃ。お前の部下には上手く話せ」
「で…ですがもし本物だとしたら……」
「本物じゃい。まず、間違いなく」
「え!?」
将校は驚きながらも茶を淹れた湯呑みをガープに渡す。
「奴の目撃情報なら時々聞いとる。――大方…ギャンブルに負けて身を売ったというトコじゃないか?
老兵とはいえ下手にレイリーを相手にすれば軍は思わぬ数の兵力を失う事になるぞ」
ガープは湯呑みを持って、静かに微笑む。
「今は特にいかん…おめェ海軍に“二つの伝説”を一度に相手しろというのか!?」
「………!!」
マリージョア、円卓の部屋。
「ノティ中将のお姿がマリージョア及び海軍本部で確認出来ません。子電伝虫の念波も届かないことから、すでにシャボンティ諸島に入ったものと思われます…」
「まったく…。仕方ない子だね」
円卓の部屋に着いたつるは七武海に監視付の自由行動を許していた。そして先刻の報告を聞き、ため息をつく。
「大参謀、センゴク元帥への報告は…」
「報告しなきゃいけないだろうね」
つるはコーヒーに口をつける。そして言った。
「元帥へ連絡は私がやろう。アンタ達は引き続きアルトを探しておくれ」
「しかしどうやって…」
「……。X(ディエス)・ドレークの居場所を捜しな」
「は…!?」
「アルト本人を捜すのは無理さ。でもアルトがシャボンティ諸島に行く目的はアイツだからね。自然に辿り着くだろう」
「はっ!!」
海兵が慌てて出て行く。
つるは手に持ったファイルを閉じ、大きく息を吐いた。
「まだ“記憶が戻る”様な兆候はないが……。何が引き金かわからない今、アルトから目を離すべきではなかったかね」
つるは机に肘をつき、手の上に顔を置く。そして少し目を瞑った後、センゴクに連絡を入れるため、電伝虫の受話器を取った。
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「“冥王”シルバーズ・レイリーか……」
煎餅をパリッ…!と食べながら、懐かしむ様にその名を口にするガープ。
「どうやら周りは気づいてないらしく。ただのじいさんとして売り出される様で」
「人間(ヒューマン)オークションで“冥王”を売るか…!!ぶわっはっはっ」
どっ!!と笑い、バリバリと煎餅を食べるガープ。将校は信じ難いらしく言葉を溢す。
「本物にしてはあんまりの状況で…部下も100%の自信がないらしく……!!」
「茶」
「あ…ハイ。どうしましょう中将。センゴク元帥への報告は…」
ガープから湯呑みを受け取り、お茶を注ぐ将校。
「――いや、この話はわしが預かろう…他の誰にも言うな。センゴクにもじゃ。お前の部下には上手く話せ」
「で…ですがもし本物だとしたら……」
「本物じゃい。まず、間違いなく」
「え!?」
将校は驚きながらも茶を淹れた湯呑みをガープに渡す。
「奴の目撃情報なら時々聞いとる。――大方…ギャンブルに負けて身を売ったというトコじゃないか?
老兵とはいえ下手にレイリーを相手にすれば軍は思わぬ数の兵力を失う事になるぞ」
ガープは湯呑みを持って、静かに微笑む。
「今は特にいかん…おめェ海軍に“二つの伝説”を一度に相手しろというのか!?」
「………!!」
マリージョア、円卓の部屋。
「ノティ中将のお姿がマリージョア及び海軍本部で確認出来ません。子電伝虫の念波も届かないことから、すでにシャボンティ諸島に入ったものと思われます…」
「まったく…。仕方ない子だね」
円卓の部屋に着いたつるは七武海に監視付の自由行動を許していた。そして先刻の報告を聞き、ため息をつく。
「大参謀、センゴク元帥への報告は…」
「報告しなきゃいけないだろうね」
つるはコーヒーに口をつける。そして言った。
「元帥へ連絡は私がやろう。アンタ達は引き続きアルトを探しておくれ」
「しかしどうやって…」
「……。X(ディエス)・ドレークの居場所を捜しな」
「は…!?」
「アルト本人を捜すのは無理さ。でもアルトがシャボンティ諸島に行く目的はアイツだからね。自然に辿り着くだろう」
「はっ!!」
海兵が慌てて出て行く。
つるは手に持ったファイルを閉じ、大きく息を吐いた。
「まだ“記憶が戻る”様な兆候はないが……。何が引き金かわからない今、アルトから目を離すべきではなかったかね」
つるは机に肘をつき、手の上に顔を置く。そして少し目を瞑った後、センゴクに連絡を入れるため、電伝虫の受話器を取った。
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